LG Electronicsは5月26日、新型ヒートポンプボイラーの発売に合わせ、国内の技術者向け教育を強化すると発表した。設置や保守を担う人材の育成を通じて、ヒートポンプ市場の拡大に対応する狙いだ。
同社は京畿道平澤のHVAC(暖房・換気・空調)アカデミーで、国内のHVACエンジニアを対象に、新製品の設置・保守に関する専門教育を実施した。
政府は2035年までにヒートポンプ350万台の普及と、温室効果ガス518万トンの削減を目標に掲げている。LG Electronicsは、こうした政策の追い風を踏まえ、製品競争力に加えて国内の設置・保守インフラも強化し、市場での主導権確保を目指す。
同社は2011年から国内でヒートポンプボイラー事業を展開しており、約15年にわたって関連ノウハウを蓄積してきた。専門の設置教育の修了者は2014年以降で4000人を超え、サービスを担うHi-M Solutekでも1000人超のサービスエンジニアが対応している。済州をはじめ、普及事業が進む地域を含む全国各地で、専門教育を順次実施しているという。
こうした基盤をもとに、同社は家庭用ヒートポンプの主戦場である欧州市場を中心に、グローバルで存在感を高めている。寒冷地での性能検証に向けて、米アラスカ、ノルウェー・オスロ、中国・ハルビンにヒートポンプの寒冷地研究拠点を設け、各国の大学や研究機関と連携しながら高効率暖房技術の開発も進めている。
また、業務用エアコンやチラー分野でも専門人材の育成を進めており、米国やインドなど43カ国・65地域で、毎年3万人以上のHVACエンジニアを育成している。
LG ElectronicsでESエンジニアリングを担当するクォン・ミンホ氏は、「欧州など先進市場で評価されたヒートポンプ技術に加え、設置・保守など顧客接点の専門インフラでも競争力を高め、国内の顧客に高効率の暖房ソリューションを提供していく」と述べた。