Strategyが今週、ビットコインの追加購入を見送った。マイケル・セイラー氏は25日、X(旧Twitter)への投稿で「今週はビットコインではなく債券を購入した」と明らかにした。前週に約20億ドル規模の買い増しを実施した直後だけに、市場では次回の購入開示のタイミングに関心が集まっている。
CoinPostによると、セイラー氏はXで「This week we bought bonds, not bitcoin. The BitVac is charging.」と投稿した。「BitVac」はビットコインと掃除機を組み合わせた造語で、Strategyが市場から大量にビットコインを吸収してきた同社の購入姿勢を指す表現として受け止められている。
今回の投稿は、足元で買いをいったん止めたことを示す一方、次の購入に向けて資金手当てを進めている可能性も意識させた。市場の関心は購入停止そのものよりも、次にいつ大規模な追加取得に踏み切るかに向かっている。
Strategyは前週、約20億ドルを投じて2万4000BTCを追加購入した。5月18日の開示でも、2万4869BTCを約20億1000万ドルで取得したと公表している。1BTC当たりの平均取得単価は約8万985ドルだった。
この結果、同社のビットコイン保有量は累計84万3738BTCに増加した。総取得額は約638億7000万ドルで、平均取得単価は約7万5700ドルとしている。
市場では、Strategyが2026年に入ってからだけでも17万BTC超を積み増し、新規採掘量を大きく上回るペースで供給を吸収している点にも改めて注目が集まっている。
こうした中、今週の債券購入の背景にも視線が向かう。Strategyは、優先株STRCの配当権利落ち日前後に約20億ドル規模の新株を発行し、直近のビットコイン購入資金に充ててきた。
一方で、2029年満期の転換社債15億ドルの償還も計画している。今回の債券購入については、こうした資金運用・調達戦略の一環との見方が出ている。
焦点は、Strategyが購入ペースを調整しながら、引き続き資金調達の枠組みを整えている点にある。セイラー氏が「今週はビットコインを買わなかった」と明言したことで、短期的な買いの空白は確認された。ただ、市場では次回の開示で再び大規模な追加購入が示されるかを注視している。
過去にも、セイラー氏のX投稿が実際の購入発表に先行した例は少なくない。このため、Strategyの次のビットコイン購入の有無は、単なる保有量の拡大にとどまらず、同社の調達戦略や市場での供給吸収ペースを見極める指標として注目されている。