写真=Reve AI

ステーブルコインの供給総額が3000億ドル(約4兆5000億円)を超えた。一方で伸びは鈍く、直近1カ月で増加したのはTetherのUSDTのみだった。USDC、USDe、PYUSDの減少分が相殺され、全体の純増は9億ドル(約1350億円)、月間増加率は0.3%にとどまった。The Blockが報じた。

The Blockによると、USDTの供給総額はこの1カ月で50億ドル超(約7500億円)増加した。一方、USDC・USDe・PYUSDの供給総額は同期間に計42億ドル(約6300億円)減少した。

新たに市場へ流入した資金の多くをUSDTが吸収する一方、USDC・USDe・PYUSDからの流出がその分を打ち消す構図になっている。このため、Tetherの発行拡大が続いても、市場全体の供給総額は大きく増えていないという。

減少が目立つのは、Ethenaが手掛ける合成ドル「USDe」だ。The Blockは、USDeの供給減少について構造要因が背景にあるとみている。USDeの供給総額は1カ月で28%減り、年初比でも約34%縮小した。

USDeは無期限先物取引に伴う手数料収入を収益源としているが、昨年10月の市場急落以降は手数料が大きく低下し、利回りも下がった。この結果、過剰担保型の他のステーブルコインに比べた魅力が薄れたとされる。

総供給の伸びが停滞し、USDTのみがシェアを広げるなか、銀行発行型のステーブルコインやGENIUS法に準拠した新規発行体の出足は想定以上に鈍い。USDTの市場シェアを切り崩すには、より高い利回り、より強い流通チャネル、あるいはUSDTが追随しにくい規制面での優位性が必要になるが、現時点でそうした条件を示した事例はまだないとThe Blockは指摘している。

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