ビットコインのイメージ写真=Shutterstock

ビットコインが約3カ月ぶりに終値で8万ドル台を回復し、上昇基調を維持している。市場では次の上値の節目として8万5000ドルが意識されている一方、短期的には過熱感と出来高の細りから値動きが荒くなる可能性も残っている。

BeInCryptoによると、ビットコインは5日(現地時間)、1月31日以来初めて日足で8万ドルを上回って引けた。

日足では上昇基調が鮮明だ。2月から3月にかけて上値を抑えていた7万5000ドル近辺から反発し、20日移動平均線に支えられて水準を切り上げた。4月13日の高値を起点とする下降トレンドラインも上抜けた。

相対力指数(RSI)は買われ過ぎ圏に接近しているものの、日足では弱気ダイバージェンスは確認されていない。MACD(移動平均収束拡散法)も強気クロスに転じており、テクニカル面では戻り基調の継続を示している。

この流れを踏まえ、市場でまず意識されているのが、フィボナッチ・リトレースメントの0.382に当たる8万5000ドルだ。ここを明確に上抜ければ、次の目標として0.618戻しの10万900ドルが視野に入る。

資金フローも相場の支援材料とされている。アナリストのマイケル・バン・デ・ポペはBTC・USDTの日足チャートを示し、機関投資家の需要が再び流入していると指摘した。

同氏によると、5月最初の取引日にビットコイン現物ETFには6億ドルの純流入があった。こうした流れは4月を通じて続いたとしている。

直近の調整局面について同氏は、押し目では買いが素早く入っていると評価した。重要水準として7万9000ドルを挙げ、この水準の突破が確認されれば上昇の勢いが強まり、最初の抵抗帯は8万6000〜8万8000ドル、より重要な上値の節目は9万2000〜9万4000ドルになるとの見方を示した。

一方、短期チャートには不安定さも残る。4時間足ではRSIが買われ過ぎ圏に入り、MACDも上昇モメンタムを示している。ただ、直近の上昇局面では出来高が減少しており、強いトレンドが完全に確認されたとは言い切れない。

テクニカル面で焦点となっているのが、3月26日以降に形成されてきた平行上昇チャネルだ。ビットコインは4月27日にこのチャネル下限を下抜けており、足元の反発は、下抜けたチャネルを下側から試す戻りとみられている。

ここで再び上値を抑えられれば、7万5000ドルまで下押しする可能性がある。7万5000ドルは、フィボナッチ・リトレースメントの0.236戻しと上昇中の50日移動平均線が重なる下値支持線と位置付けられている。

この水準を割り込めば、足元の中期的な強気シナリオは崩れかねない。逆に4時間足で、いったん離れたチャネル内に再び戻れば、短期の弱気シグナルは打ち消され、市場の視線は改めて8万5000ドルに向かう可能性がある。

足元では、日足と4時間足でシグナルが分かれている。上位足ではトレンド転換への期待が高まる一方、短期的には8万5000ドルへの再挑戦と7万5000ドルの維持が同時に試される局面となっている。

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