Coinbaseが主導するEthereumのレイヤー2ネットワーク「Base」が、ゼロ知識(ZK)技術プロバイダーのSuccinctと協業し、ネットワークの安全性強化に乗り出す。The Blockが4日、報じた。
BaseはSuccinctのSP1 zkVM(ゼロ知識仮想マシン)と、TEE(信頼実行環境)を導入する。現在のオプティミスティック・ロールアップ方式は維持したまま、ZK証明を組み合わせることでセキュリティとレジリエンスを高める考えだ。
オプティミスティック・ロールアップは、取引をいったん正当とみなしたうえで、一定のチャレンジ期間内に不正の有無を検証する仕組み。このため、最終確定までに数日を要する点が課題とされてきた。
これに対し、ZKロールアップは取引バッチが正しく処理されたことを示す暗号学的証明を提示し、正当性を担保する。Baseは今回の統合により、数日かかるチャレンジ期間を暗号学的ファイナリティに置き換え、1日ファイナリティの実現を目指す。あわせて、数十億ドル規模の資産をEthereumメインネットへ移す際の信頼性向上にもつなげるとしている。
もっとも、Succinctの技術導入は、Baseが直ちにZKロールアップへ移行することを意味するものではない。従来のオプティミスティック・ロールアップ構造を維持しつつ、ZK証明を補完的に活用する方針だ。
Baseのチェーン責任者であるウィルソン・クサク氏は、「ネットワークの成長に伴い、ユーザーと開発者が日常的に依存するインフラを継続的に強化する必要性が高まっている」と説明。そのうえで、「ZK証明の導入は、ネットワークのセキュリティとレジリエンスを高める重要な一歩になる」と述べた。