写真=ナノバナナ

Atlassian、Twilio、Five9のSaaS大手3社が前四半期にそろって市場予想を上回る決算を発表した。各社はAIが成長を後押ししたと説明しており、SaaS需要の縮小を懸念する「SaaSpocalypse」論に対する反証として市場で受け止められた。

株価は、Atlassianが一時25%高、Twilioが同20%高、Five9が16%超上昇した。

AIの普及によって、企業がソフトウェアを自前で開発しやすくなり、SaaS需要が細るのではないかとの見方が広がっていた。だが、今回の決算では3社とも高い増収を確保し、そうした懸念とは裏腹の内容となった。

売上高の前年同期比伸び率は、Atlassianが32%、Twilioが20%、Five9が9%。AtlassianはAI関連サービスの年間サブスクリプション収入が10億ドル(約1500億円)を突破した。Twilioでは既存顧客による支出拡大も確認されたという。

AvaTradeのシニア市場アナリスト、ケイト・リーマン氏は「今回の実績だけで『SaaSpocalypse』という見方が完全に消えるわけではないが、その前提には大きな亀裂が入った」と指摘した。その上で、「構造的な衰退局面にある分野で見られる動きではない」との見方を示した。

Twilioのコゼマ・シップチャンドラーCEOは、同社はインフラ企業に近い性格を持つため、AIは脅威ではなく成長の触媒になると説明した。また、同社が手掛ける領域は「バイブ・コーディング」で代替しにくいと述べた。

もっとも、今回の好決算がそのまま「SaaSpocalypse」懸念の解消を意味するわけではない。Business Insiderはその点を指摘している。リーマン氏は、「SaaSpocalypseが意味するのはSaaS市場全体の消滅ではなく、勝者と敗者の厳しい二極化だ」とした上で、「今回の決算は勝者の存在を示したが、敗者がいなくなったわけではない」と述べた。

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