ビットコイン 写真=Shutterstock

ビットコインは4月に11.9%上昇し、1年ぶりの高い月間上昇率を記録した。米国株式市場ではS&P500種株価指数が取引時間中の史上最高値を更新した。一方、米連邦準備制度理事会(Fed)が重視する3月の個人消費支出(PCE)物価指数は3.5%と、なお高い水準にある。

Cointelegraphによると、ビットコインは1日(現地時間、以下同)に4月の取引を7万6000ドル超で終えた。4日時点では7万9000ドル前後まで戻している。

米国株式市場は一段高となった。S&P500は取引時間中に7220ポイント近辺まで上昇し、史上最高値を更新。終値はその高値を約10ポイント下回る水準だった。相場を支えたのは、グーグルとアップルの市場予想を上回る業績だった。

こうした中でも、市場は米インフレ指標の再加速を強く嫌気しなかった。米商務省経済分析局(BEA)が発表した3月のPCE物価指数は3.5%で、2023年8月以来の高水準となった。PCE物価指数はFedが重視するインフレ指標として知られる。

市場では、株式市場の戻りの強さにも注目が集まった。投資分析会社The Kobeissi Letterは、S&P500が3月末の安値以降、時価総額を8兆ドル超積み上げたと指摘した。Creative Planningのチーフ市場ストラテジスト、チャーリー・ビレロ氏は、S&P500が1年前は5600近辺、5年前は4200近辺、10年前は2100近辺だったと説明し、足元の上昇ペースの速さを示した。

もっとも、ビットコインは月間では大きく上昇したものの、テクニカル面ではなお上値の重さも意識される。CoinGlassによると、4月の上昇率は11.9%と1年ぶりの高水準だった一方、主要なサポートとして意識される21週の指数平滑移動平均線(EMA)を明確には回復できていない。ビットコインがこの水準を上回って週足を終えたのは、昨年10月以降で1度しかないという。

トレーダーのRekt Capitalは、ビットコインの調整局面が続いていると分析。週末までにEMAを上回って週足を終えられなければ、EMAに上値を抑えられた形と受け止められる可能性があると警告した。さらに、週足では6万ドル台半ばを再び試す展開が、テクニカル面で必要になるとの見方を示した。

その後、ビットコインは7万9000ドル近辺まで持ち直し、短期的な反発基調を維持している。ただ、4月の上昇にもかかわらず、主要なテクニカル抵抗はなお意識される。市場では、この水準で下値の堅さを確認できれば4月の上昇基調が5月初旬まで続くとの見方がある一方、21週EMAを明確に上抜けられなければ、再び6万ドル台半ばのサポートを試す可能性も残る。

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