暗号資産交換所のOKXは5月3日、AIエージェント向けのオープン決済標準「Agent Payments Protocol(APP)」を発表した。見積もりや交渉、エスクロー、使用量計測、清算、紛争対応までを含む取引プロセス全体をカバーし、SolanaやEthereumなど複数チェーンでの利用を想定している。
APPは、Coinbaseが推進するオープンプロトコル「x402」や、Stripeが提案した「Machine Payments Protocol」に続く、AIエージェント決済の標準化を巡る動きの一つと位置付けられる。
The Blockの報道によると、OKXはAPPについて、AIボット同士の単純な支払いにとどまらず、商取引の一連の流れに対応するよう設計したと説明した。既存のエージェント決済ソリューションでは、こうした機能を十分に扱えていないとしている。
APPは、SolanaやEthereumを含むマルチチェーン対応のオープン標準として設計されている。OKXのX Layerブロックチェーンを活用し、単発決済、バッチ決済、従量課金に対応する決済SDKを提供する。ガス代については、ゼロまたは低水準をうたう。
あわせて、20以上のチェーンに対応するセルフカストディ型の「OKX Agentic Wallet」も統合した。セキュリティ技術としてTEEを活用しているという。
エスクロー機能も備え、商品やサービスの提供が確認された場合にのみ資金が支払われる仕組みを採用した。紛争対応機能も支援する。
AIエージェント間の通信は、HTTPやXMTP、Telegramなどのメッセージング基盤を介して行うとしている。
OKXのCEO、スター・シュー氏は「オンチェーンインフラとAI分野で数年にわたり蓄積してきた成果を基に、クラウドコンピューティング、レイヤー1、パブリックチェーン、分散型金融(DeFi)、AI分野のパートナーとAPPを共同開発した」と述べた。その上で、「エージェント経済の実装に向けた重要な一歩だ」と強調した。