4月の暗号資産ハッキングは20件を超え、件数ベースで過去最多となった。The BlockがDeFi Llamaの集計データを基に報じた。
DeFi LlamaはX(旧Twitter)への投稿で、「4月は暗号資産史上、件数ベースで最多のハッキングが発生した」と明らかにした。
4月の個別案件で被害額が最も大きかったのはKelpDAOで、2億9200万ドル(約4380億円)に達した。過去最大級のハッキングの一つとされる。この事案を受け、分散型金融(DeFi)のレンディングプロトコルAaveでは不良債権化への懸念が広がり、複数の機関が緊急融資や寄付を申し出た。
2番目に大きかったのは、4月1日に発生したSolana上のデリバティブ取引所Drift Protocolへの攻撃で、被害額は2億8000万ドル(約4200億円)だった。
Polkadot上のプロトコルHyperbridgeも、250万ドル(約3億7500万円)相当の被害を受けた。攻撃者はトークンゲートウェイの脆弱性を悪用し、まず約245ETHを流出させた。さらに約1時間後には、偽造したクロスチェーンメッセージによってMerkle Mountain Rangeの証明検証を回避し、約10億個のブリッジDOTトークンを発行して売却したという。
攻撃手法を巡る議論も続いている。XユーザーのCuriousCryptoは「DriftとKelpはコードのバグが原因ではなかった。管理者キーを持つ人物を標的にした、数カ月にわたるソーシャルエンジニアリング攻撃だった」と指摘した。
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