Uberが、一般ドライバーの車両にセンサーを搭載し、自動運転企業向けのデータ供給基盤を構築する構想を明らかにした。TechCrunchが2日付(現地時間)に報じた。
報道によると、Uberの最高技術責任者(CTO)プラビーン・ネパリ・ナガ氏は、サンフランシスコで開かれたイベントでこの計画を説明し、1月に発表した「AV Labs」プログラムの延長線上にある取り組みだと位置付けた。
現在のAV Labsでは、一般ドライバーの車両とは切り離して、Uberが自社で運用する少数のセンサー搭載車を使ってデータを収集している。ただ、Uberの構想はそれにとどまらない。世界で数百万人のドライバー基盤を持つ同社は、その一部の車両でもデータ収集に活用できれば、個社では整備しにくい規模のデータを自動運転企業に提供できるとみている。
ナガCTOは、「自動運転開発のボトルネックは、もはや技術ではなくデータだ」と指摘した。そのうえで、Waymoのような企業は自ら車両を走らせ、多様なシナリオのデータを収集する必要があるが、そのためには大きな資本が必要になると説明した。Uberであれば、特定の交差点や時間帯など、企業側の要望に応じた条件でデータを提供できるという。
Uberは現在、ロンドンで事業を展開するWayveを含む25社の自動運転企業と提携している。あわせて、パートナー企業が参照し、モデル学習に活用できるラベル付きセンサーデータのライブラリ「AV Cloud」を構築している。
さらに、パートナー企業は実際に公道へ自動運転車を投入しなくても、Uberの実運行データを基に自社モデルの性能をシミュレーションする「Shadow Mode」テストを実施できるとしている。