ビットコインが8万ドル台の回復をうかがっている。現物市場で買いが増えているほか、先物市場でも未決済建玉が積み上がっており、OTC在庫の減少やETFへの資金流入も需給改善を支えている。
1日付のCointelegraphによると、ビットコインは直近2日間、100日指数移動平均線に下値を支えられた後に2.52%上昇し、金曜日には7万8800ドルを上回る水準で推移した。
日足の100日指数移動平均線は足元でサポートとして機能している。これを受け、主要時間軸でも強気基調が維持されている。
現物需要の強さも確認された。現物市場の累積出来高デルタ(CVD)は1万1500BTCまで上昇し、2月17日以来の高水準となった。直近の下落局面では、買いが市場の売りを吸収したことを示している。
デリバティブ市場でも新規資金の流入が見られた。ビットコイン先物の未決済建玉は24時間で6.64%増え、25万7000BTCとなった。約9000BTC規模のポジション解消を経て、再び建玉が積み上がった格好だ。
先物出来高も9万8300BTCまで回復し、買い圧力の持ち直しを示した。ただ、4月27日の調整局面で記録した水準にはなお届いておらず、市場ではトレーダーのポジション構築がまだ途上にあるとの見方も出ている。
7万8000ドルから8万ドルの価格帯には流動性が集中している。このレンジでは21億ドル規模のショートポジションが清算リスクにさらされており、主要価格帯の突破局面でショートスクイーズが起きる可能性もある。
機関投資家の需給環境も追い風となっている。OTC(相対取引)デスク在庫の30日ベースの増減は約マイナス2万700BTCとなり、2025年3月以来の低水準に低下した。OTCデスク外への移動が増え、市場で即時に売却され得る供給が細ったことを意味する。
ETFの資金フローも同じ方向を示している。4月のビットコインETFへの流入額は19億7000万ドルに達した。Ecoinometricsは、2026年に入って最長となる9営業日連続の純流入が続いたと指摘している。
当面の焦点は、ETFへの資金流入がどこまで続くかに加え、現物・先物・機関投資家の参加拡大を背景に、8万ドル超の価格帯で流動性がどの程度薄くなるかに移っている。