MoonPayは、AIエージェントがオンチェーンウォレットから直接決済できるMastercardデビットカード「MoonAgent Card」を発表した。事前チャージや決済前のオフチェーン移動を不要とし、取引時にウォレット内のステーブルコイン残高を利用できるようにした。
フィンテックメディアFinextraが5月1日(現地時間)に報じた。MoonPayのAIエージェント向けインフラと開発者ネットワーク、Monavateの規制準拠のカード発行インフラ、Mastercardのグローバル決済ネットワークを組み合わせて提供する。
MoonAgent Cardは、従来のステーブルコイン対応デビットカードとは異なり、AIエージェントでの利用を想定して設計された。MoonPay CLIとMoonPayエージェントのワークフローを通じて、カードをプログラムから利用・管理できる。
一部のエージェント向けカードで必要だった、カストディ型残高への事前チャージや、決済前に資金をオフチェーンへ移す作業は不要という。利用者は取引時に、スマートコントラクトによるステーブルコイン残高へのアクセスを承認するか、エージェントに支出権限を委任できる。
決済自体は通常のカード決済手続きで行う。Monavateがオンチェーンで資金処理とカード承認をリアルタイムで担い、取引が拒否された場合は資金が直ちにウォレットへ戻る。ウォレットのカストディ権限は移転せず、承認もいつでも取り消せる。
MoonAgent Cardは、AIエージェントの決済と既存のカード決済網、オンチェーンウォレットをつなぐ取り組みと位置付けられる。カストディへの切り替えや事前チャージを伴わず、取引時点でウォレット資金を使える点が特徴だ。