Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは1日、市場に出回るAIエージェントの多くについて、一般ユーザーにはなお扱いが難しいとの認識を示した。家族に勧められるほど簡単に使える「ただ動く」体験こそ重要だとし、Metaとしては一部の上級ユーザー向けではなく、大衆向けの使いやすさを重視する考えを明らかにした。
Business Insiderによると、同氏は同日開いたMetaの1〜3月期決算説明会のカンファレンスコールで、多くのAIエージェントがいわゆる「母親テスト」を通過していないと述べた。
ザッカーバーグ氏は「エージェントは数多くあるが、母に勧めたいと思えるレベルのものは多くない」と語った。有望な製品は少なくないものの、実際に使うまでのハードルは依然として高いという見方だ。
具体例として挙げたのがOpenClawだ。利用にはPCへのローカルインストールに加え、ターミナル接続やAIエージェントを動かすためのシステム設定まで自力で済ませる必要があるという。こうした準備をこなせる利用者は世界でも数百万人規模にとどまるとの見方を示し、Metaが目指すのはそうした一部の上級ユーザーではなく、より幅広い層だと説明した。
その上で同氏は、Metaが注力するエージェントは「ただ動く」ことが重要だと強調した。家族に勧められるほど簡単に使える製品を作ることは、特定のリリース日程に合わせることより優先度が高いとした。
コーディングエージェントの開発についても見解を示した。Metaは必ずしも開発者向けツール企業ではないとした上で、コーディングエージェントの開発自体に否定的ではないが、現時点での最優先事項ではないと述べた。
また、人々はコーディングとモデルの自己改善を過度に結び付けて捉えているとも指摘した。コーディングはモデルの自己改善を構成する要素の一つではあるが、それだけが唯一の手段ではないとの考えを示した。