Chainlink、Ethereum、Kaspa、Sui、NEARの主要アルトコイン5銘柄が、5月を前にそろって低ボラティリティ局面に入っている。ブロックチェーンメディアのBeInCryptoは4月30日(現地時間)、これらの銘柄が数カ月にわたる持ち合いを経て、主要レジスタンスの上抜けを試す局面にあると報じた。
各銘柄に共通するのは、出来高の減少に加え、BBWPで低ボラティリティを示すシグナルが強まっている点だ。RSIも底打ちの兆しを見せるか、主要トレンドライン近辺まで持ち直しており、5月に控える個別材料が相場の方向感を左右する可能性がある。
Chainlinkは2月以降、日足で上昇三角形を形成している。10ドルを明確に上抜ければ、短期の上値めどは11.92ドル。半面、上昇トレンドラインを割り込んだ場合は8ドル付近、弱含みのシナリオでは6.80ドルが下値の目安となる。材料としては、4月に公表されたOpenAssetsとの提携、CCIP v1.5のメインネット導入、6億4400万ドル規模のバイバックプログラムが挙げられた。
Ethereumは2月の安値以降、上昇平行チャネル内で推移している。焦点は2200ドルのサポートを維持できるかどうかで、目先のレジスタンスは2400ドル、その上の主要レジスタンスは2701ドル。2140ドルを割り込めば、2000ドルを再び試す展開も想定される。2025年12月3日に実施された「Fusaka」アップグレードでは、ブロブ容量を1ブロック当たり6個から48個に拡大し、ガス上限も1億5000万へ引き上げた。
Kaspaは2024年の高値以降、長期の下降ウェッジの中で値動きが収束している。主要サポートは0.030ドル近辺で、上方にブレイクした場合の目標水準として0.054ドルと0.075ドルが示された。6月5日から20日に予定される「Tokata」ハードフォークでは、KRC-20トークン、Silverscriptコンパイラベースのプログラマブル・コベナント、ベースレイヤーへのゼロ知識検証の導入が計画されている。
Suiは0.90ドル前後のサポートラインで推移し、レンジ下限を試す展開が続いている。この水準を維持できれば、第1目標は1.43ドル、その後は2.27ドルが意識される。一方で、下限を割り込めば0.355ドルまで下落余地が広がる可能性がある。CME Groupは2026年5月4日、規制下のSui先物を上場する予定だ。
NEARは長期サポートゾーンで底固めを進めた後、複数年にわたる下降トレンドラインに接近している。このトレンドラインを上抜ければ3.30ドル、その後は8ドルが次の目標となる。2026年のロードマップでは、毎秒100万件の取引処理に向けた拡張とAIインテントを優先事項に据えた。最近投入したIronclaw、NEAR AI Cloud、TEEベースのGPUマーケットプレイスについては、ユーザー数が1億人を超えたとしている。
5銘柄はいずれも、テクニカル面で値動きが収束する一方、個別の材料が5月前後に集中している点で共通している。ただ、実際に上放れるかどうかは、ビットコインの値動きとマクロ環境の影響を大きく受ける。ビットコインがもみ合い相場を維持し、米連邦準備制度理事会(FRB)を巡る市場の再織り込みが続けば、資金がアルトコインに向かう余地が広がる可能性がある。逆に、マクロ環境が悪化すれば、足元の収束パターンは下方ブレイクに転じかねない。