決済プラットフォームのStripeは年次カンファレンスで、AIエージェント向けデジタルウォレット「Link」を発表した。AIエージェントによる支払いに対応するもので、米TechCrunchが4月30日(現地時間)に報じた。
Stripeによると、Linkはカード、銀行口座、暗号資産ウォレット、後払い決済(BNPL)など複数の決済手段に対応するデジタルウォレット。請求先情報や配送先情報を保存できるほか、支出履歴の確認、定期購読の管理、決済手段の更新といった機能も備える。対応プラットフォームはWeb、iOS、Android。
Linkは、利用者がエージェントに決済情報を直接渡さなくても、エージェントが本人に代わって支払いを進められるよう設計した。利用者がOAuthを通じてエージェントにLinkウォレットへのアクセス権限を付与すると、エージェントが決済リクエストを作成し、利用者の承認を待つ仕組みだ。
利用者はモバイルまたはWebの通知で取引内容を確認し、承認後に決済に必要な情報がエージェント側に渡る。
Stripeは今後、エージェントごとの支出上限の設定機能や、一定条件下で承認を省略できる機能を追加する計画だ。エージェントトークンやステーブルコインなど、ほかの決済手段への対応も近く始める予定としている。
基盤技術には、Stripeの「Issuing for agents」を採用する。Issuing for agentsは、エージェント向けにバーチャルカードを発行し、リアルタイム承認や支出管理、取引履歴の確認を可能にするサービスだ。
エージェントは、Linkのプログラマブルなアクセスを通じた使い捨てカード、またはカード・銀行口座ベースの共有決済トークン(SPT)方式で決済できる。Stripeは、AIエージェントやAIパーソナルアシスタントを開発する企業や開発者が、Linkを直接活用できるとしている。