JackRabbitは4月29日(現地時間)、車重25kgのカーゴ電動アシスト自転車「MG Cargo」を公開した。小型車体を採用しながら、最大225kgの積載に対応するのが特徴だ。価格は2499ドル。
米電動モビリティ専門メディアのElectrekによると、MG CargoはBMXスタイルのコンパクトな車体をベースに設計した。ロングテール型やフロントローダー型を中心に大型化が進んできた従来のカーゴ電動アシスト自転車市場に対し、小型化と保管のしやすさを重視したモデルとして打ち出す。
同社によれば、既存のカーゴモデルより扱いやすく、保管しやすいことを重視して開発した。日常使いでの取り回しやすさも狙ったという。
大きな特徴の1つが折りたたみ機構だ。折りたたみ時の幅は約8インチ(約200mm)まで小さくなる。大型カーゴ電動アシスト自転車で課題になりやすい室内保管や車載時の取り扱いを改善する狙いがある。
駆動系には749Wモーターと、着脱式デュアルバッテリーシステム「RangeBuster」を採用した。1回の充電での最大航続距離は約48マイル(77km)。最高速度は一般道モードで時速20マイル(約32km)、ロック解除後のオフロードモードで時速24マイル(約39km)としている。ブレーキは油圧式ディスクブレーキを備える。
車体設計にも積載性への配慮を盛り込んだ。前輪24インチ、後輪20インチの異径ホイール構成とし、前方の障害物を越えやすくするとともに、後部荷台の高さを抑えた。照明、フェンダー、竹製天板付きリアラック、複数のマウントポイントも備え、用途の拡張を図る。
同時に、アクセサリープラットフォーム「ModRabbit」も展開する。Ortlieb、Thule、Burleyといった他社ブランド製品に加え、自社アクセサリーも用意する。サスペンション、積載バスケット、バッグ、シーシーバーなどを組み合わせることで、MG Cargoだけでなく、ほかのJackRabbit製品や互換性のある電動アシスト自転車でもカスタマイズできるとしている。
MG Cargo専用オプションもそろえる。2人乗り向けの補助座席とハンドルバーを組み合わせた「CoPilot Kit」、左右の積載スペースを拡張する「Side Rack Kit」を用意した。JackRabbitは車体販売にとどまらず、アクセサリーのエコシステム拡充も進める方針だ。
販売は4月29日に開始した。購入はJackRabbitの公式Webサイトと、200カ所超のディーラーネットワークで受け付ける。
市場では、MG Cargoを速度性能や長距離走行よりも、小型化と日常での使い勝手を前面に打ち出した製品とみる向きがある。Electrekは「より高い積載力を確保しながら、生活空間を過度に占有しないよう、あえて逆方向に振った製品だ」と評価した。折りたたみ時に幅約8インチまで小さくなる点は、車載や集合住宅での保管環境における差別化要因になり得るとも指摘している。
一方で、価格競争力そのものを訴求するモデルではないとの見方もある。Electrekは、MG Cargoについて「コストパフォーマンスだけで選ぶ製品ではなく、他製品にはないコンパクトさと独自の走行体験を提供するモデルだ」と伝えた。
さらに、軽量な車体と高い積載量を、実走行での安定性を損なわずに両立できれば、保管スペースが限られる都市部ユーザーを中心に、新たなカーゴ電動アシスト自転車需要を開拓する可能性があるとの見方も示した。