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Solana基盤のミームコイン「SCAM」が急騰後に急落し、特定ウォレットが15万ドル(約2250万円)の実現損失を計上した。オンチェーン分析を手がけるBubblemapsは、同トークンが24時間で約95%下落したとし、ウォレットアドレス「AuKRRB...L7sN」が大きな損失を被ったと明らかにした。

ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが29日(現地時間)に報じた。SCAMを巡っては、イーロン・マスク氏とOpenAI、サム・アルトマン氏を巡る話題が市場で材料視された。

マスク氏はX(旧Twitter)への投稿で、OpenAIの最高経営責任者(CEO)であるアルトマン氏をたびたび「スカム・アルトマン」と呼んでいた。Solana市場ではこの呼称がそのままミームコインの題材となり、短期資金を呼び込んだとみられる。

SCAMはPump.funでローンチされてから8時間で時価総額1000万ドル(約15億円)を突破し、売買高は約1960万ドル(約29億円)に達した。ピーク時の時価総額は2000万ドル(約30億円)近くまで膨らんだ。

その後は売りが膨らみ、トークン価格は24時間で大きく下落した。Bubblemapsが指摘したウォレットは高値圏で参入したとみられ、売却時点の損失率は約95%に達したという。

BubblemapsはSCAMの保有分布も公表し、相互に接続された複数のウォレットが確認されたと説明した。こうしたパターンは、Solanaのミームコイン初期でインサイダー保有を分散している可能性や、組織的な買いを示唆するケースが多いとしている。

AuKRRB...L7sNは、チャートの高値圏で活発に買いを入れていたウォレット群の一つだったという。

このウォレットの損失は今回に限らない。同一アドレスは過去の取引でも、UNCで約8万1000ドル(約1215万円)、ASTEROIDで約1万4000ドル(約210万円)の損失を出していた。

3トークンで直近1週間に確定した累計損失は約24万5000ドル(約3675万円)に上る。Bubblemapsは、このうち2トークンについて、急騰後に追随買いした動きだったと分析している。

今回のSCAMの値動きは、Pump.fun発のミームコインで繰り返されてきた典型的なパターンと重なる。過熱した関心が個人投資家の資金を呼び込み、初期保有者が需要の集中局面で売却した後に相場が崩れる構図だ。

SCAMも、実体のあるホワイトペーパーや開発チーム、製品を欠いたまま、マスク氏がアルトマン氏に使った呼称だけを手掛かりに取引が膨らんだ。

Galaxy Researchは、ミームコインのエコシステムはボットやスナイパーに有利に働き、損失は主に個人投資家が負担しやすい構造だと指摘している。業界のコンプライアンス集計によると、2024年のSolana基盤のラグプルによる損失額は約5億ドル(約750億円)に達したという。

今回の事例は、著名人同士の対立を題材にしたミームコインが、いかに短期間で過熱し、その後に崩れやすいかを改めて示した格好だ。SCAMはマスク氏の投稿とOpenAIを巡る話題性を追い風に短期売買が集中したものの、実体を欠く需要は急激な売り圧力を支えきれなかった。

Solanaのミームコイン市場では、同様の高リスク取引が繰り返されている。投資家は初動の急騰だけでなく、ウォレット分布や流動性、インサイダー保有の可能性も含めて見極める必要がありそうだ。

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