写真=Kalshi

米予測市場プラットフォームのKalshiが、スポーツ関連契約の急拡大を追い風に週間取引量の過去最高を更新した。直近1週間の取引量は34億ドルに達し、1年前の約42倍に拡大した。取引がスポーツに大きく偏るKalshiに対し、Polymarketは政治や暗号資産を含む複数分野に取引が分散しており、両社の事業構造の違いが鮮明になっている。

ブロックチェーンメディアのCryptoPolitanが28日(現地時間)に報じたところによると、Kalshiの直近1週間の取引量は34億ドルだった。前年同期は約8050万ドルで、この1年で42倍超に拡大した計算になる。

成長をけん引したのはスポーツ分野だ。4月最終週(26日終了週)のスポーツ関連取引は30億ドルで、全体の88%を占めた。

この規模は、Polymarketの週間総取引量を約10億ドル上回るという。足元ではNBAプレーオフ関連の市場が取引を押し上げている。

Kalshiは、マネーラインやスプレッド、先物取引など、スポーツベッティングに適した契約設計を前面に打ち出し、プロのベッターと個人参加者の双方を取り込んだ。一方、同期間の暗号資産市場の取引量は3億3410万ドル、政治市場は1680万ドルで、全体に占める比率は0.5%未満にとどまった。

一方のPolymarketは、総取引量ではKalshiを下回るものの、政治や暗号資産分野でなお強みを維持している。週間取引量はKalshiより約14億ドル少ないが、取引の内訳はより分散している。

Polymarketのスポーツ取引は9億5910万ドル、政治は5億730万ドル、暗号資産は約4億1600万ドルだった。取引は9つのカテゴリに広がっている。

とりわけ差が大きいのが政治分野だ。Polymarketの政治市場の取引量は、Kalshiの約30倍に上るという。世界的なユーザー基盤を持つPolymarketに、政治的にセンシティブなテーマの取引が集まっている構図を示している。

2028年の大統領選や地政学リスク、国際選挙に関連する資金も、引き続きPolymarketに流入している。Kalshiがスポーツ中心の戦略を強める一方、Polymarketは政治やマクロ関連の市場で存在感を保っている。

今回のデータからは、KalshiとPolymarketが同じ利用者層を一律に奪い合う構図ではなくなりつつあることも読み取れる。Kalshiは予測市場の形式を取りながら、DraftKingsやFanDuelが展開する規制下のスポーツベッティング市場に食い込んでいる。

スポーツイベント関連契約が取引の85%以上を占める現状は、Kalshiが実質的にスポーツ特化型のプラットフォームへと軸足を移していることを示す。

これに対しPolymarketは、選挙やマクロ事象、暗号資産の値動きや結果に賭けたい世界の利用者向けの場としてポジションを固めている。両社は異なる事業モデルと利用者層を基盤に、それぞれのエコシステムを築いている。

スポーツベッティングを成長エンジンとするKalshiと、政治・暗号資産分野で強みを保つPolymarket。予測市場は、競争一辺倒ではなく、領域ごとの棲み分けが進む局面に入りつつある。

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