Salesforceは29日、AIエージェント基盤「Agentforce」とGoogle Cloudの「Gemini Enterprise」の連携強化を発表した。SlackやGoogle Workspace上でAIエージェントを活用できるようにし、営業支援や文書作成、検索業務の自動化を進める。
ユーザーはSlack上で自然言語による指示を出すことで、GoogleスライドやGoogleドキュメント、Googleスプレッドシート、PDFなどに分散した情報を整理し、報告書や共有資料を作成できる。Gemini EnterpriseはSlackに直接統合され、Google Meetの文字起こしや会話の要約、アプリを横断した検索にも対応する。
営業分野では、「Agentforce Sales」がGeminiと連携することで、見込み客への対応、会議ブリーフィングの作成、契約リスクの検知、CRMのリアルタイム更新を自動化する。
技術面では、データを移動させずにリアルタイムで活用できる「ゼロコピー(Zero Copy)」アーキテクチャを採用した。AgentforceはSalesforceの「Atlas Reasoning Engine」を通じてGeminiモデルに標準対応し、テキスト、画像、動画データを横断的に分析する。
Salesforceによると、すでに1400社超の顧客がAgentforce内でGeminiを活用している。南アフリカの流通企業Pepkorは、SalesforceのデータとGoogle BigQueryを連携し、6400万件の顧客データを2400万件に統合。パーソナライズドマーケティングにおける顧客接点を25%広げたという。
Google Cloudの最高製品・ビジネス責任者、カーティック・ナライン氏は「プラットフォーム全体に散在するデータを安全に接続し、ビジネス成果の創出を加速できるようになった」とコメントした。
Salesforceの社長兼最高エンジニアリング責任者、スリニ・タラプラガダ氏は「Google Cloudとのパートナーシップは、顧客が『エージェンティック・エンタープライズ』へ移行するスピードを高める足がかりになる」と述べた。Salesforce Koreaのパク・セジン代表は「韓国企業がより迅速かつ安全に自律運用体制を整えられるよう支援する」と強調した。