SKTは29日、米ラスベガスで開かれた放送・メディア業界の展示会「NABショー2026」で、AIメディアコマースソリューション「Live-to-Cart」が「今年の製品賞」を受賞したと発表した。受賞は韓国企業で唯一だった。
NABショーは、全米放送事業者協会(NAB)が主催し、毎年開催される業界イベント。1923年に始まり、100年以上の歴史を持つ。
「今年の製品賞」は、放送・メディア・エンターテインメント分野で革新性と将来性の高い技術・製品を表彰するプログラム。SKTは今回の受賞について、グローバルのメディア技術市場でAIの技術力と事業化の競争力が認められた結果だとしている。
Live-to-Cartは、ライブ配信の視聴中に、画面に映る商品を追加検索なしでそのまま購入できるようにするAIメディアコマースソリューションだ。映像内の視覚情報と字幕を同時に理解するマルチモーダルAIにより、商品をリアルタイムで認識し、購入可能な商品情報を自動でひも付ける。
放送中のシーンをAIがリアルタイムで解析し、商品認識から購入導線の提示までを自動化する「ゼロ・キュレーション」方式を採用した。視聴者は商品を探す手間なく購入でき、メディア事業者は従来の広告収益に加えてコマースを活用した新たな収益源を確保できるとしている。
Live-to-Cartは、SK Broadbandの「B tv」で試験サービスとして運用中だ。韓国の主要コマースプラットフォームと連携し、実際の購買につながる事業モデルを実装した。SKTは今後、SK Broadbandとの協業を基盤に、IPTVに加えて国内外のストリーミングプラットフォームにも適用範囲を広げる方針だ。
SKTでエンタープライズ技術支援を担当するヤン・スンジ氏は、「今回の受賞は、SKTのAI技術が実際のメディアサービスの現場で事業性と拡張性を認められた点で意義が大きい」とコメント。「今後も国内外の多様なパートナーと協力し、AIメディアコマース市場をリードしていく」と述べた。