Metaが、Amazon Web Services(AWS)の自社開発CPU「Graviton」を数百万個採用する契約を結んだ。AI需要の拡大を背景にした動きで、米TechCrunchが24日(現地時間)に報じた。
GravitonはArmベースのCPU。大規模モデルの学習には引き続きGPUが不可欠だが、学習後の推論、検索、コード作成、多段階タスクの調整といった計算負荷の高い処理が増えており、CPU需要も膨らんでいる。AWSは、最新のGravitonをこうしたAI関連需要を見据えて設計したとしている。
Metaは2025年8月、Google Cloudとも6年間で100億ドル(約1兆5000億円)規模の契約を締結している。Amazonは、Google Cloud Next終了直後に、Metaとの今回の契約を公表した。
Amazonは、自社のAI向けチップ「Trainium」も投入している。Anthropicは今月初め、今後10年間で1000億ドル(約15兆円)をAWSに支出することで合意し、Trainiumを相当量確保したとされる。
今回の契約は、Amazonが自社CPUの大口顧客を確保したという点で意義が大きい。NVIDIAもArmベースのCPU「Vera」を投入し、AIエージェント関連ワークロード市場を狙っている。NVIDIAがチップを直接販売するのに対し、AWSはクラウドサービスを通じてのみ提供する。
Amazonのアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は今月初めの株主向け書簡で、企業はAIにおいてより高い価格性能比を求めていると指摘し、自社チップでこの市場を取り込む考えを示していた。