Teslaは米フリーモント工場でModel SとModel Xの生産を終了し、同ラインを解体したうえでヒューマノイドロボット「Optimus」向けに再構築する。早ければ7月末、遅くとも8月に生産を開始する見通しだ。
電気自動車専門メディアのElectrekが4月23日(現地時間)に報じた。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が2026年1~3月期決算のカンファレンスコールで明らかにしたという。
Teslaは5月上旬、フリーモント工場で最後のModel SとModel Xを生産する予定だ。これにより、Model Sは14年間、Model Xは11年間にわたる生産に区切りを付ける。2車種の累計生産台数は61万台を超える一方、直近の年間販売台数は約3万台にとどまり、当該ラインの年産能力10万台を大きく下回っていた。
車両の生産終了後は、既存ラインを全面的に解体する。まず小型部品向けの設備から撤去し、最終組立設備は来月に解体する計画。その後、配線、通信、試験インフラを含むOptimus専用の生産設備を新たに整備する。
もっとも、立ち上げ初期の生産ペースは鈍い見込みだ。マスク氏は、Optimusの初期生産はかなり緩やかで、年内の生産ペースは事実上予測できないと説明した。Optimusは約1万点の専用部品で構成されており、それらを全く新しいラインで初めて量産しなければならないためとしている。
Teslaは2026年のOptimusの生産目標も示さなかった。マスク氏は、まず工場内で単純作業を担わせ、その後に機能を拡張していく考えを示した。これは、マスク氏が2025年1月に示した「年内に約1万台を生産する」との見通しから後退した格好だ。マスク氏は2026年1月時点で、Tesla工場で実用的な作業を担うOptimusが1台も存在しなかったことも認めている。
一方、Teslaはテキサス州のギガファクトリーでも2カ所目のOptimus工場を建設している。同工場は北部キャンパスの拡張用地に整備され、2027年夏ごろに生産を開始する予定だ。長期的には、第4世代モデルの主力量産拠点として位置付けられている。
Optimus第3世代の公開時期も再びずれ込んだ。当初は2026年1~3月期の公開が見込まれていたが、マスク氏は今年半ばごろになるとの見方を示した。Teslaは、競合各社が公開映像をフレーム単位で分析し、可能な限り多くの要素を複製しようとすると説明している。