米国のビットコイン(BTC)現物上場投資信託(ETF)で資金流入が再び勢いを増している。主要な観測期間でそろって純流入に転じ、機関投資家の需要が持ち直している可能性が浮上した。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが23日(現地時間)に報じたところによると、アナリストが追う主な期間ベースの資金フローが一斉にプラスへ転じるのは数カ月ぶり。ビットコイン相場が7万7000ドル前後で推移する中、累計の純流入額は628億ドル(約9兆4200億円)に達した。
資金流入は大型ETFに集中している。BloombergのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏によれば、BlackRockのiShares Bitcoin Trust(IBIT)には直近で30億ドル(約4500億円)が流入し、ETF市場全体でも上位1%に入る規模となった。同氏は、ビットコインETFの資金フローが再び強含んでおり、こうした全面的な純流入はここ数カ月みられなかったと指摘した。
日次ベースでも流入は堅調だ。データ集計会社SoSoValueによると、4月22日に米国のビットコイン現物ETF12本へ流入した資金は、合計で3億3580万ドル(約504億円)の純流入だった。内訳はIBITが2億4690万ドル(約370億円)で最も多く、FidelityのFBTCが5670万ドル(約85億円)、BitwiseのBITBが1540万ドル(約23億円)で続いた。
週次ベースでも資金流入は高水準を維持している。4月17日までの1週間では、ビットコイン現物ETFとイーサリアム(ETH)現物ETFへの流入額が合計13億7000万ドル(約2055億円)となり、2026年1月以降で最大を記録した。
もっとも、累計ベースで過去最高を更新するには、なお追加の資金流入が必要となる。バルチュナス氏は、新記録更新には現在の累計628億ドルからさらに数十億ドルの積み増しが必要だと指摘した。足元の流入ペースが4月末まで続けば、5月にも過去最高更新が視野に入る可能性がある。
こうした動きと並行して、伝統的な金融機関による暗号資産へのエクスポージャー拡大も進んでいる。ETFへの資金流入が一時的な反発にとどまらず継続するかどうかは、機関投資家マネーがビットコイン市場に本格回帰しているかを見極める材料となりそうだ。市場では、IBITを中心とする資金集中がETF市場全体の拡大につながるかに注目が集まっている。