SK AXは4月23日、Daishin SecuritiesのIT運用全般を今後7年間にわたり統合管理し、エージェンティックAIを活用した運用サービス「AXgenticWire NPO」を段階的に導入すると発表した。金融インフラの安定運用を強化し、障害の未然防止と運用効率の向上を図る。
SK AXは、Daishin Securitiesのサーバー、ストレージ、ネットワークなどITインフラの運用・保守を担う。あわせて、エージェンティックAIを活用して同社のIT運用体制を高度化し、システム障害の発生抑制と運用負荷の低減を目指す。
同社は、金融業界における主要な課題の一つとして障害対応を挙げる。AXgenticWire NPOの導入により、ヒューマンエラーの抑制に加え、問題の兆候を事前に検知して先回りで対応できる体制を整えるとしている。エージェンティックAIが異常の検知、分析、判断、対応までを担い、運用全体を一元管理することで、リスクの未然防止につなげる考えだ。
Daishin Securitiesはまず、監視、バックアップ、障害管理、運用状況管理に関するAIエージェントを試験適用する。その後、性能、容量、可用性、セキュリティに関する各AIエージェントへと適用範囲を段階的に広げる方針だ。
Daishin Securitiesのホン・ジョングクIT部門長は、「SK AXとの協業を通じて、エージェンティックAI基盤のIT運用体制を導入する。障害発生後の対応にとどまらず、事前予防を軸とした安定的な金融インフラを構築していく」とコメントした。あわせて、「運用効率とサービスの信頼性を高め、Daishin Securitiesのデジタル金融競争力をさらに強化したい」と述べた。
SK AXのキム・ヨンシン・クラウド事業本部長は、「金融サービスは一度の障害も許されない領域だ」としたうえで、「エージェンティックAI基盤のAXgenticWire NPOにより、障害発生などのリスクを事前に抑え、デジタル金融分野での競争力強化につなげていく」と語った。