Memecore(M)は21日、一時20%超上昇して4.28ドル(約642円)を付け、時価総額は70億ドル(約1兆500億円)を超えた。3月のハードフォークによる手数料引き下げに加え、韓国でのVASP取得を巡る期待が買い材料になったとみられる。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoによると、Memecoreは直近30日で約145%上昇した。ミームコイン市場の中でも強い上昇基調を維持している。
足元の上昇は、単発的な急騰というより、3月末以降の上昇トレンドが継続した流れの中で進んだものと受け止められている。日足では4月18日に付けた4.72ドル(約708円)が視野に入り、4ドル(約600円)を維持できるかがトレンド継続の分岐点になりそうだ。
テクニカル指標も強気地合いを示している。RSIは80近辺まで上昇し過熱圏に入ったが、明確な弱気ダイバージェンスは確認されていない。MACDもプラス圏で拡大しており、上昇モメンタムの継続を示唆している。
市場では4.61ドル(約692円)を短期的な主要レジスタンスとみる向きが多い。4時間足でこの水準を上抜ければ、4.72ドルの再試しや高値更新への期待が高まる。一方、上抜けに失敗した場合は、上昇チャネルを下放れて調整局面に入る可能性もある。下値の目安は2.80ドル(約420円)近辺とされる。
上昇の背景にはテクニカル要因だけでなく、複数の材料が重なったとの見方が出ている。アルトコイン市場への資金循環が進み、値動きの大きい資産に投機資金が集まっていることが一因とされる。大口投資家による買い増し観測や、コミュニティ拡大に伴う自然な需要増も指摘されている。
プロジェクト面の変化も追い風となった。Memecoreは3月25日、ハードフォークを実施してアカウント抽象化を導入し、ガス手数料を1500gweiから15gweiへ大幅に引き下げた。ネットワーク効率の改善により、高頻度取引や新規トークン発行に対応しやすい基盤が整ったとの評価が出ている。
韓国市場への進出期待も投資家心理を支えている。Memecoreは韓国でのVASPライセンス取得に向け、KOSDAQ上場企業の買収を進めていると伝えられている。実現すれば、ウォン建て取引ペアの導入や韓国国内でのエコシステム拡大につながる可能性がある。
出来高は上昇局面でも一定水準を保っているが、4月18日の急騰時には及んでいない。売買は続いているものの、過熱感が一段と強まっている局面とまでは言いにくい。
当面の焦点は4.61ドルを明確に上抜けられるかどうかだ。日足で同水準を超えれば高値再試しの可能性が高まる一方、跳ね返されれば短期的な調整とサポート確認の展開も想定される。