XRP(写真=Shutterstock)

RippleがXRP7500万枚を複数のウォレットに振り分けた後、このうち5000万枚をCoinbase側の2つのアドレスへ移していたことが分かった。移動は、XRP相場が足元で反発基調を示すなかで行われた。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、一連の取引は20日に始まった。ラベルのないRipple関連ウォレット「rLB…gK3」は同日、XRP5000万枚を「Ripple (50)」アドレスに送金した。金額は当時のレートで7150万ドルに相当する。

その後、「Ripple (50)」の残高は既存保有分を含めて1億2150万XRPに達し、このうち7500万枚を別の名称未表示アドレス「rfR…8n8」に移した。この分の価値は1億7250万ドルとされる。

さらに資金は5つのウォレットに分散された。「rfR…8n8」は15分足らずの間に、5つのアドレスへそれぞれ1500万XRPずつ送金した。受け取ったXRPをそのまま保持したウォレットもあれば、別のアドレスへ移したウォレットもあった。

このうち「rwt…rG9」は最終的に2500万XRPをCoinbaseのアドレスへ送金し、「rDK…ioc」も別のCoinbaseウォレットへ2500万XRPを移した。

一方、全量が取引所に流れたわけではない。「raZ…fCT」は割り当てを受けた1500万XRPを維持し、当時の残高は1646万XRPだった。「rLa…vcq」は受領分のうち1000万XRPを「rDK…ioc」へ送っている。

結果としてRippleは、7500万XRPのうち5000万枚をCoinbase側の2つのウォレットへ移し、残る2500万枚は別の2アドレスに残した格好だ。

Coinbase向けウォレットのうち1つは、昨年7月にクリス・ラーセンRipple会長が数百万XRPを売却した際に使われたアドレスと一致した。取引の流れを見ると、Rippleは単一ウォレットから直接取引所へ送るのではなく、中継ウォレットを挟んで資金を分散し、その一部を取引所へ移す手法を取ったとみられる。

こうした大口移動は、Cardano創業者のチャールズ・ホスキンソン氏が最近のインタビューでRippleの事業モデルを批判した直後に起きた。ホスキンソン氏はXRPの販売手法について、「会社には有利だが、保有者には有利ではない」と指摘した。

同氏は、Rippleが事前発行分から毎年大量のXRPを売却し、運営資金や各種取引に充てていると主張した。あわせて、保有者に価値を還元する「明確な仕組み」が示されていないとも述べた。

さらに、自社株買いのような還元策や利益共有の仕組みがなく、XRP保有者はRippleや同社資産に対する所有権も持たないと指摘。こうした構造はTetherと似ており、会社の収益が保有者に還元されていないとの見方を示した。

もっとも、市場は今回の移動を強い売り材料とは受け止めていない。XRPは直近1週間で約4.9%上昇し、1.43ドルで取引された。時価総額上位10の暗号資産の中では、同期間の上昇率が最も高かった。

大規模なウォレット移動と事業モデルを巡る議論が重なったものの、短期の値動きは持ち直しを維持した。今回の取引では、Rippleが大量のXRPを内部ウォレットと取引所アドレスにどう振り分けたかがオンチェーン上で明確に確認されており、大口移動にもかかわらず価格が弱含まなかった点も、足元の需給を読むうえで重要な材料となっている。

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