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米大手資産運用会社のCharles Schwabは、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の現物取引サービス開始を前に、暗号資産の投資指針を公表した。暗号資産をポートフォリオに組み入れる際は、期待リターンよりも追加のリスクの大きさを基準に判断すべきだとしている。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが21日(現地時間)に報じたところによると、同社は解説動画を通じ、暗号資産の組み入れではボラティリティ管理が中核になると強調した。

Charles Schwabは、ビットコインは伝統的な資産に比べて価格変動が大きく、組み入れ比率が小さくてもポートフォリオ全体に与える影響は大きいと説明した。その上で、投資判断は期待収益ではなく、どの程度のリスクを上積みするかという観点から行うべきだとした。

配分の目安についても示した。保守的な投資家であれば、ビットコインの組み入れ比率は総資産の約2.7%で十分とし、より積極的な投資家でも約6.9%がリスク許容度とのバランスを保つ水準だと説明した。

また、イーサリアムやその他の暗号資産は、ビットコイン以上にボラティリティが高くなる可能性があるとして、組み入れ比率はさらに低く抑える必要があると付け加えた。

今回の指針公表は、「Schwab Crypto」サービスの開始を控えたタイミングで行われた。同サービスでは、数週間以内に顧客向けのビットコインとイーサリアムの売買機能を提供する予定だ。

Charles Schwabはこれまでも、顧客ニーズの高まりを背景に、暗号資産の取引サービス提供の可能性に繰り返し言及してきた。

背景には、顧客資産の一部が外部の暗号資産取引プラットフォームに流れている実態もある。リック・ワースター最高経営責任者(CEO)は昨年、多くの顧客が資産の約98%を同社に預ける一方、残る約2%の暗号資産は外部プラットフォームで保有していると明らかにしていた。

ワースター氏は、顧客が信頼性と利便性を理由に、暗号資産も含めて単一のプラットフォームで資産を管理したいと考えていると説明している。

市場では、今回の動きを伝統金融による暗号資産取り込み拡大の流れの一環とみる向きがある。Goldman Sachsはビットコイン連動の収益型商品の投入を進めており、Morgan Stanleyもビットコイン現物ETFを通じて関連市場への関与を強めている。

Charles Schwabの今回の指針は、単なるサービス開始の告知にとどまらない。伝統的な資産運用会社が、既存のポートフォリオの中に暗号資産をどのような比率で組み込むべきか、その考え方を具体的に示した点で意味は大きい。

同社は、暗号資産へのアクセスは過度な配分拡大ではなく、ポートフォリオ全体のリスクを管理できる範囲で行うべきだとの姿勢を前面に打ち出した。伝統金融における暗号資産投資のあり方にも影響を与える可能性がある。

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