ビットコインが週明けに反発し、相場は再び上昇基調を強めている。市場では8万5000〜8万8000ドルの上値抵抗帯が次の焦点として注目されており、米ビットコイン現物ETFへの資金流入が続く中、10万ドル到達への期待も持ち直している。
ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが21日(現地時間)に報じたところによると、市場アナリストのミカエル・バン・デ・ポッペ氏は、先週末の下落について「トレンド悪化ではなく、リスク回避による一時的な調整に近い」と分析し、相場の先高観を維持した。
ビットコインは週末に一時、7万8360ドルから7万3600ドルまで約6%下落した。ただ、市場では7万3000ドル近辺が重要な下値支持線として改めて意識され、その後は7万5000ドル台まで切り返した。バン・デ・ポッペ氏も、自身が共有したチャートで7万3000ドルを「維持すべき重要な水準」と位置付けており、実際にこの水準は守られたとの見方を示した。
同氏は「市場がここから上昇しない理由を見つける方が難しい」と述べ、足元の環境はリスク資産に追い風だと指摘した。週明け時点では投資家心理が再びリスクオンに傾き、目立った悪材料も出ていないという。
伝統的な金融市場の動きもこうした見方を支えている。変動性指数(VIX)の上昇が一服し、金価格の変動率も低下したことで、市場全体のリスク回避姿勢は和らいだ。こうした環境は、ビットコインの短期的な上昇トレンドを後押ししやすいとみられている。
資金フローも追い風だ。SosoValueの集計によると、米国のビットコイン現物上場投資信託(ETF)13本には先週、合計9億9638万ドル(約1495億円)が純流入した。機関投資家の資金が再び暗号資産関連の投資商品に向かっている兆候と受け止められている。今週最初の取引日も、純流入額は2億3800万ドル(約357億円)だった。
こうした資金流入は、市場で流通するビットコインの供給を一段と絞る要因にもなる。機関投資家の買いが続けば需給の逼迫が強まりやすく、市場では現物ETFを通じた継続的な買いが上値を押し上げる主要因の一つとみられている。
テクニカル面でも、相場は上方向を示している。ビットコインは短期チャートで安値と高値を切り上げており、次の主要な抵抗帯は8万5000〜8万8000ドルとされる。これは足元の水準に対してそれぞれ約11%、15%高い水準に当たる。このゾーンを明確に上抜ければ、上昇基調が一段と鮮明になり、次の目標として10万ドルが意識される可能性がある。
バン・デ・ポッペ氏は以前、ビットコインが4月末までにこの抵抗帯へ到達する可能性に言及しており、今回の分析でも同様の見通しを維持した。5月中に10万ドルへ達する可能性が高いとの見方だ。
もっとも、上昇基調の持続は外部環境にも左右される。足元のモメンタムを保つには、地政学リスクの落ち着きが続くことが条件となる。市場では、大きなショック要因が発生しなければ、当面は上方向への圧力が続くとの見方が出ている。