LINE Games共同代表に就任したペ・ヨンジン氏(写真=LINE Games)

LINE Gamesは共同代表体制を再編し、PC・モバイル両分野で新作投入を本格化する。2年連続で営業赤字が縮小したことを受け、2026年はコスト削減一辺倒から、ラインアップ拡充による業績回復へと軸足を移す。

4月21日付の2025年連結監査報告書によると、2025年通期の売上高は335億ウォン、営業損失は149億ウォンだった。売上高は前年に比べ22%減少したが、営業損失は7.5%縮小し、赤字幅の縮小は2年連続となった。

同社は、既存ライブタイトルの自然減に加え、新作不在が減収要因になったと説明。その一方で、継続的な経営効率化によって損失幅を抑えたとしている。

LINE Gamesは4月17日の取締役会で、前最高戦略責任者(CSO)のペ・ヨンジン氏を新たな共同代表に選任した。任期満了で退任したパク・ソンミン前代表の後任で、既存代表のチョ・ドンヒョン氏は留任。両氏による共同代表体制が発足した。

パク・ソンミン前共同代表の在任中、LINE Gamesは大規模な構造改革や、財務的投資家(FI)との訴訟対応などに取り組み、経営の不確実性解消を進めてきた。今回の人事については、費用管理中心の局面から成長投資へと経営の重心を移す布石との見方が出ている。親会社のLINEヤフーが株主割当増資を通じ、LINE Gamesに100億ウォンを出資したことも、こうした流れの一環と受け止められている。

ペ・ヨンジン氏はLINE Gamesの創業メンバーで、前身のNextFloor時代から最高財務責任者(CFO)を務めた。LINE Games発足後はCSOを歴任している。ソウル大学経営学科卒業後、PIA PEやNexon投資室を経て、投資分野でキャリアを積んだ。2023年3月の退社後は、メディカル・ヘルスケア分野に特化したベンチャーキャピタル、Tail Venturesを設立して運営していたが、約3年1カ月ぶりに復帰した。

一方、チョ・ドンヒョン共同代表はNexon Korea出身。2014年にゲーム開発会社Super Awesomeを創業し、2023年にLINE Gamesへ最高執行責任者(COO)として参画した。「創世記伝モバイル」の投入と立ち上がりを主導した人物でもある。新体制では、チョ氏がゲーム事業の執行を、ペ氏が戦略・財務・投資判断を担う構図となる。

新体制の下、LINE GamesはPC・モバイル両プラットフォームでラインアップ拡大を進める。

PC向けでは、年内に3本以上の新作を公開する計画だ。4月17日に初公開した「Come To My Party」は、1999年の韓国の小学校を舞台にしたブラックコメディのビジュアルノベル。ユーザーの選択によって登場人物の関係や結末が変化するマルチエンディング方式を採用する。このほか、グローバル展開を見込む「Ember and Blade」、デモ版を公開済みのカジュアルタイトル「Hamster Tok」も投入予定に含まれる。

4月20日には、韓国のインディー開発会社Crescentと、PC向け新作「CODE EXIT」のパブリッシング契約を結んだ。暴走した人工知能に支配された都市を舞台にしたSFホラーの協力プレーゲームで、2027年1〜3月のSteam Early Access開始を目指す。

モバイル分野でも新作投入を進める。4月7日に国内外で同時配信した放置型RPG「Animal Busters」は、配信開始から3日でGoogle Play人気ランキング2位、Apple App Store9位に入った。

既存タイトルの海外展開も並行して進める。オープンワールドMMORPG「大航海時代 Origin」は4月28日に中国で正式リリースする予定だ。現地での事前登録者数は500万人を超え、パブリッシングはChengqi Gamesが担当する。「創世記伝モバイル」についても、年内のグローバル投入を予定している。

同社はPCとモバイルで役割を分けた戦略を取る。モバイルでは市場反応の早期確認と収益源の多様化を進め、PCではジャンルの多様化と海外展開を通じて、中長期のポートフォリオ再構築を図る考えだ。

チョ・ドンヒョン氏とペ・ヨンジン氏は「競争が激化する市場環境の中で、社内基盤を強化し、変化に先回りして対応できる競争力を確保する」とコメントした。

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