写真=イーサリアム(ETH)

Bitmine Emergent Technologiesが先週、イーサリアムを10万1627枚買い増しした。保有量は497万6000枚に拡大し、暗号資産と現金などを合わせた総ポジションは129億ドルとなった。これにあわせて、同社の取締役会会長を務めるトム・リー氏は、暗号資産の弱気相場が市場予想より早く終息する可能性があるとの見方を示した。

ブロックチェーンメディアのBeInCryptoが21日、報じた。

トム・リー氏は、多くの市場関係者が2026年秋まで弱気相場の継続を見込む一方で、自社としては「クリプト・ウィンターがより早く終わる可能性が高い」とみていると述べた。

その根拠として同氏が挙げたのが、過去の市場パターンだ。2015年以降、暗号資産市場の大幅な下落局面は、米国株が20%超下落した局面とおおむね重なってきたという。実際、2025年の暗号資産下落局面はS&P500が約20%下げた局面と重なったが、2026年の株式市場の調整は約8%にとどまった。Bitmineは、足元の暗号資産安が、過去の長期低迷を招いたマクロ環境とは異なるとみている。

イーサリアムの需給面でも、同様の傾向が見られる。CryptoQuantによると、今週の全プラットフォームにおけるイーサリアムの取引所残高は約1460万枚まで減少し、2016年以降で最低水準となった。取引所残高の減少は、市場で売り圧力となり得る供給の縮小を意味すると受け止められている。

資金フローにも改善の兆しがある。17日までの1週間に、イーサリアム現物ETFには2億7583万ドルが純流入し、1月中旬以降で最大の週間流入を記録した。BeInCryptoは、機関投資家需要を示す別の指標として、あるアナリストの見方も紹介している。それによると、蓄積アドレス数は2434件となり、ステーブルコインのクジラ・アドレス2410件を上回った。「クジラは資金を保有するだけでなく、実際に注文を執行し、資産をコールドカストディに移している」と評価した。

もっとも、価格はなお過去最高値を大きく下回る。イーサリアムは約2306ドルで取引されており、2025年8月に付けた過去最高値を約53%下回る水準だ。Bitmineの積極的な買い増しとトム・リー氏の強気見通しが実際の相場反転につながるかどうかは、需要の持続性と市場環境の行方に左右されると、同メディアは伝えている。

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