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GoogleはChrome向けGeminiに、よく使うプロンプトを保存し、別のページでもすぐ呼び出せる「スキル」機能を追加した。要約や複数タブの比較といった定型作業を、ブラウザ内で効率化する狙いがある。

ITメディアのTechRadarが4月20日(現地時間)に報じた。新機能は、同じプロンプトを繰り返し入力する手間を減らし、ブラウザ内でプロンプトをツールのように扱えるよう設計されているという。

ユーザーはChromeでGeminiを開き、必要な指示を一度実行する。出力結果が意図に合っていれば、その内容をスキルとして保存できる。

保存したスキルは、Geminiのパネルで「/」を入力するか、スキルメニューから呼び出せる。主な用途としては、Webページの要約や複数タブの比較など、繰り返し発生する作業が想定されている。

Googleはあわせて、ユーザーがゼロから作成しなくても使える基本スキルライブラリも公開した。よく使う作業向けのプロンプトテンプレートを用意し、必要に応じて追加や修正を加えながら再利用できるようにした。

例として示したのが、レシピページをもとに献立を整理する「食事プランナー」スキルだ。ページ内の情報をもとに1食分の構成を広げ、インフォグラフィック形式で整理するという。

材料は項目ごとにまとめ、調理手順は簡潔に整理したうえで、全体の流れを時系列で再構成する。

複数タブを同時に比較する使い方も紹介した。「ギフト・コンシェルジュ」スキルでは、まず贈る相手と予算を確認し、開いているタブの情報をもとに好みを整理して比較表を作成する。

Geminiはこれを「テイスト・リード」と表現しており、選択した製品から読み取れるデザイン傾向や素材の好みを簡潔に要約する。さらに、すでに開いている製品と価格帯が近い候補も表形式で提示し、価格、素材、デザインの違いを同じフォーマットで比較できるようにした。

ユーザーが独自のスキルを作ることも可能だ。例としては、Webページの内容を4コマ漫画に変換する「コミック・エクスプレイナー」などが挙げられている。

スキル作成時には、Geminiがユーザーの要望に基づいて指示文を自動生成する。説明中心の内容を段階的なビジュアルストーリーに変換し、技術用語を減らして追いやすい構成に再整理した結果も確認できるという。一方で、細かな文脈の一部が削がれる点は課題として残る。

今回の機能追加は、Geminiを単発の質疑応答ツールにとどめず、ブラウザ内の作業支援ツールへ広げる流れに沿うものだ。プロンプトを一度きりの指示ではなく、ブラウザ機能の一部として扱う方向性がより明確になった。

もっとも、すべてのページが要約や比較、再構成に適しているわけではない。よく設計されたスキルであっても、幅広いページに一律に適用すれば、内容が平板になる可能性はある。

その意味で、Chrome向けGeminiの「スキル」は、ブラウザ内でのAI活用のあり方を探る取り組みといえる。反復的なプロンプトを保存し、必要な場面で呼び出す使い方が定着すれば、Geminiは検索補助にとどまらず、Web閲覧全般を支えるツールへと活用範囲を広げる可能性がある。

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