携帯電話3社の緊急通報位置情報に関する品質測定結果(3社平均)。資料=放送メディア通信委員会

放送メディア通信委員会は4月21日、携帯電話3社の端末などを対象に実施した「2025年 緊急通報位置情報 品質測定結果」を公表した。基地局、GPS、Wi-Fiの各方式で、位置精度と位置基準充足率の改善が確認された。一方、位置応答時間は方式によって増減が分かれた。

測定は全国170地点で実施した。2025年は携帯電話3社の端末について、基地局、衛星測位システム(GPS)、Wi-Fiに加え、Apple iPhoneの複合測位も対象に、方式別の位置精度、位置応答時間、位置基準充足率を調べた。

3社平均でみると、基地局方式の位置精度は前年の25.0mから22.0mに改善した。位置応答時間は1.4秒から1.9秒に延びたが、位置基準充足率は99.6%だった。

GPS方式は、位置精度が12.7mから12.3mに改善した一方、位置応答時間は1.7秒から2.4秒に延びた。位置基準充足率は99.0%から99.2%に上昇した。

Wi-Fi方式では、位置精度が18.7mから17.1mに改善した。位置応答時間は2.4秒で前年並み。位置基準充足率は98.9%から99.4%に改善した。

事業者別にみると、基地局方式の位置精度はKTが15.1mで最も良好だった。SK Telecomが22.3m、LG Uplusが23.3mで続いた。GPS方式はSK Telecomが9.2mで最も良好で、KTが13.1m、LG Uplusが16.0mだった。Wi-Fi方式はSK Telecomが12.6m、KTが14.9m、LG Uplusが21.6mだった。

位置応答時間は、基地局方式がSK Telecom 1.6秒、KT 1.2秒、LG Uplus 2.8秒。GPS方式はSK Telecom 2.1秒、KT 1.6秒、LG Uplus 3.6秒。Wi-Fi方式はSK Telecom 2.6秒、KT 1.6秒、LG Uplus 3.1秒だった。

位置基準充足率は、基地局方式がSK Telecom 99.5%、KT 100%、LG Uplus 99.3%。GPS方式はSK Telecom 99.5%、KT 99.8%、LG Uplus 98.3%。Wi-Fi方式はSK Telecom 99.0%、KT 99.8%、LG Uplus 99.4%だった。

今回の測定では、Apple iPhoneを初めて対象に加えた。緊急機関がGPS位置情報の提供を求めた際、iPhoneはGPS情報の代わりに、端末が算出した複合測位の位置情報を提供する。測定結果は、位置精度が24.3m、位置応答時間が17.6秒、位置基準充足率が97.5%だった。Appleは、iPhoneの位置応答時間を来年初めまでに改善する予定だとしている。

同委員会はあわせて、携帯端末の緊急通報位置情報提供機能も点検した。国内SIMフリー端末、SIM移動端末、キッズフォン、海外メーカー端末の計24機種を対象に、緊急通報時に基地局、GPS、Wi-Fiの各方式で位置情報を提供できるかを確認した。

その結果、基地局方式の位置情報は端末の種類を問わず、全機種で提供されていた。GPS方式の位置情報は、国内SIMフリー端末、SIM移動端末、キッズフォン、Xiaomi端末で提供されていた。

一方、Apple端末はGPSの代わりに、端末が算出した複合測位の位置情報を提供していた。Wi-Fi方式の位置情報は、国内SIMフリー端末、SIM移動端末、キッズフォンでは提供されたが、XiaomiやAppleなど海外メーカー端末では提供されないことを確認した。

キム・ジョンチョル委員長は「今回の結果を踏まえ、業界などと緊密に連携し、緊急通報位置情報の品質水準を段階的に引き上げていく」と述べた。その上で、「関連基準や制度についても、合理的に見直すべき点がないか検討を進める」とした。

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