KT Cloudは21日、E2E(End-to-End)型AIプラットフォーム「AI Foundry」の公共向けクラウドサービスを投入し、公共AX市場の攻略を本格化すると発表した。主力製品の「RAGスイート」と「ベクターDB」がクラウドセキュリティ認証(CSAP)の中等級を取得したことを受け、公共分野でのAI導入需要の取り込みを狙う。
同社によると、今回の認証取得により、公共機関がクラウド環境でAIを活用するための基盤が整った。「RAGスイート」と「ベクターDB」は4月中に、韓国知能情報社会振興院(NIA)の「デジタルサービス専門契約制度」に登録する方針だ。これにより、公共機関の契約手続きを簡素化し、AIサービス導入までの期間短縮を図る。
公共機関や自治体は「RAGスイート」を通じて、PDFやWord文書(DOCX)などの組織内の非構造化データを、AI処理に適した形式へ変換できる。KT独自モデル「Mi:dm 2.0」のほか、Upstageの「Solar Pro2」「Solar Mini」など、韓国語に特化したLLMも利用可能だ。複雑な追加設定を行わなくても、API呼び出しだけでRAGパイプラインを構築できるとしている。
KT CloudはCSAP認証の取得にあわせ、製品機能の強化も進める。23日には、セキュリティと精度を高めた「RAGスイート 2.0」を投入する予定だ。
製品提供に加え、AXコンサルティングの専門組織を基盤に、顧客環境に最適化したAI戦略やアーキテクチャ設計に関するコンサルティングも支援する計画だ。
キム・ボンギュン代表は「今回のAI Foundry公共ゾーンの投入とCSAP認証取得は、公共機関がセキュリティ面の懸念なく生成AIを実務に適用するうえで重要な転換点になる」と述べた。そのうえで「今後も公共業務環境に最適化したAIプラットフォームを継続的に高度化し、国内AX革新を主導していく」と語った。