Samsung SDSは4月20日、Samsung Electro-Mechanicsの次世代ERPシステム導入を完了したと発表した。2025年9月に取得した「RISE with SAPプレミアムサプライヤー」認定後、初の案件となる。
今回のプロジェクトでは、「Downtime Optimized Conversion」を適用し、大規模なデータ移行時の業務継続性を確保した。SAP HANAベースで8.5TBのデータを移行する過程で、業務停止時間を従来の140時間(5.8日)から34時間(1.4日)へと約76%短縮したとしている。
Samsung SDSは、約30年にわたるERPのコンサルティング、導入、運用の実績を基に、Samsung Cloud Platform(SCP)を基盤としたクラウドERP移行事業を本格展開している。Samsung Electro-Mechanicsに加え、サービス業や流通業の顧客企業ともクラウドERP移行プロジェクトを進めており、市場開拓を急ぐ。
Samsung Electro-Mechanicsのパク・ジュノMISグループ長は、「従来型の方式を見直し、プロセスの統合と標準化を先行させたうえで全法人に同時適用したことで、導入期間とコストを大幅に削減できた」とコメントした。さらに、「ERPやMES、SCMなどに分散していた主要データを単一のBW(Business Warehouse)データベースに統合し、リアルタイム分析環境を構築した国内初の事例だ」と述べた。
Samsung SDSのソン・ヘグソリューション事業部長(副社長)は、「国内初であると同時に、Samsungグループ各社の中でも初めて、プレミアムサプライヤー認定を基盤とするクラウドERP移行を完了した点で意義が大きい」と説明した。そのうえで、「コンサルティング、導入、運用、クラウドインフラまでERP全領域のサービスを提供できる事業者として、製造、サービス、流通に加え、金融、公共、防衛産業など幅広い分野でクラウドERP移行を主導し、事業拡大を進める」と述べた。