画像はグレッグ・アベル氏(ChatGPT生成)

Berkshire Hathawayが米国株の反発局面で出遅れている。S&P500種株価指数が急速に持ち直すなか、同社株の戻りは鈍く、年初来の指数劣後は最大水準に広がった。市場では株価動向とあわせ、ウォーレン・バフェット氏の退任後を見据えた後継体制への関心が強まっている。

Cryptopolitanが19日(現地時間)に報じたところによると、S&P500は米国とイランの対立緩和への期待を背景に、初めて7100ポイントを上回った。一方、Berkshire HathawayのA株とB株は今月に入っていずれも1%未満の下落となった。S&P500が3月末の年初来安値から約9%反発し、直近36年でも最速級の回復局面の一つとみられる動きとは対照的だ。

出遅れは相対パフォーマンスにも表れている。B株は前日までS&P500を1.8ポイント上回っていたが、18日時点では逆に9.7ポイント下回り、年初来で最大の乖離となった。株価の基調も弱い。Berkshire Hathawayは昨年5月に過去最高値を付けた後に下落へ転じ、足元の株価は当時より12%以上低い水準にある。昨年8月の安値からみても上昇率は3%にとどまり、市場全体の回復とは差が大きい。

こうした軟調な値動きは、バフェット氏の引退表明後に鮮明になったとの見方がある。バフェット氏は昨年5月、年末に退任する計画を正式に示し、市場の焦点は後継体制へ移った。

次期経営を担うグレッグ・アベル氏は、すでに変化の兆しを打ち出している。経営への関与を強め、主要幹部の体制を見直す一方で、中断していた自社株買いを再開した。日本の保険事業への投資など海外展開も進めており、ポートフォリオの多角化を狙う。

経営手法にも変化がみられる。アベル氏は日常の経営により深く関与し、子会社や投資資産をこれまで以上にきめ細かく管理しながら、業績重視の運営を強めている。社内では、期待に届かなければ幹部人事にも機動的に手を打つ可能性があるとの見方が出ている。アベル氏は「ウォーレン、チャーリー・マンガー、そして私はスタイルとアプローチが異なる」と述べつつ、「会社の中核的な価値は維持される」と強調した。

投資戦略の見直しも続いている。アベル氏はApple、American Express、Coca-Cola、Moody'sを中核保有資産に位置付ける一方、従来はトッド・コームズ氏が担当していた一部ポジションを整理した。コームズ氏は最近JPモルガン・チェースに移り、後任は置かない方針だという。

Berkshire Hathawayの承継計画は数年前から準備が進められてきた。マンガー氏が2021年に後継計画を公表して以降、大枠の方向性は固まっていたものの、実施時期は不透明だった。2023年のマンガー氏の死去に加え、バフェット氏の退任時期が明確になったことで、移行は一段と現実味を帯びた。

約2週間後に迫る年次株主総会は、こうした変化を見極める重要な節目となりそうだ。市場は、バフェット氏後のBerkshire Hathawayが投資哲学を維持しながら、新たな成長ドライバーを確保できるか注視している。

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