アルトコイン市場低迷の背景について、さまざまな分析が出ている(写真=Shutterstock)

2025年秋、ビットコインが12万6000ドル近辺まで上昇し史上最高値を更新した一方、市場で期待されていた「アルトコイン・シーズン」は到来しなかった。個人投資家の関心が広がらず、新規資金の流入も鈍かったことが背景にあるとの見方が出ている。

18日付のBeInCryptoによると、Into The Cryptoverse創業者のベンジャミン・コーウェン氏は、今回のサイクルについて、過去のような熱狂ではなく市場の無関心の中でピークを付けたことが、アルトコイン不振の主因だと分析した。

同氏は、2017年と2021年には市場や個人投資家の関心が大きく高まる中でビットコインが高値を付け、その後、利益確定の資金がよりリスクの高いアルトコインに向かったと説明した。

これに対し2025年は、ビットコインが高値圏にあっても市場参加の広がりは過去に比べて限定的だった。新たに流入する個人投資家が少なく、アルトコイン市場に向かう買い需要が十分に膨らまなかったという。

こうした傾向は、アルトコイン全体の時価総額にも表れた。市場が見込んでいた「ビットコインの次」の資金循環は起きず、アルトコインは上昇局面からその後にかけても、ビットコインに対して相対的な弱さが続いた。

コーウェン氏は、その背景としてマクロ経済環境を挙げた。今回のサイクルは、ビットコインの半減期やオンチェーン指標だけでは説明しにくく、投資家行動は景気循環や流動性環境にも大きく左右されると指摘した。

同氏は、2025年は2019年と同様に景気循環の後半に位置していたとみている。この局面では、投資家はより大きなリスクを取るよりも、アルトコインより相対的に安全とみなされるビットコインに資金を振り向けやすいという。

流動性指標も同じ方向性を示した。コーウェン氏は、流動性リスク指標が足元で0.789となり、流動性環境は「非常に逼迫している」レンジにあるとした。

また2019年については、ビットコインが6月にピークを付けた後、8月に量的引き締めが終了したと説明した。これに対し2025年は、10月にピークを付けた後、12月に量的引き締めの終了が続いたと比較した。

一方で同氏は、4年サイクルそのものが崩れたとはみていない。ビットコインは今回も半減期後の年内第4四半期にピークを付ける従来の流れを維持しており、相場の底打ちは過去のパターン通り、高値から約1年後に当たる2026年10月前後になる可能性が高いとの基本シナリオを示した。

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