サム・アルトマン OpenAI CEO。写真=Shutterstock

OpenAIは17日、ChatGPTでHancom Office「Hangul」の文書形式であるHWP・HWPXファイルへの対応を開始したと発表した。単なる利便性向上にとどまらず、韓国の金融機関や公共機関など法人市場の開拓をにらんだ動きとみられる。

今回の更新により、韓国のユーザーはファイルを変換せずにHangul文書をChatGPTへ直接アップロードし、内容の確認や分析に活用できるようになった。自然言語で質問しながら、必要な情報の抽出や要点の要約も行える。長文の報告書や行政文書、会議資料などを短時間で確認する業務での活用が見込まれる。

HWP・HWPXは、韓国の公共機関や教育機関、主要企業で標準的に使われている文書フォーマットだ。公共文書の91%以上を占めるとされ、同形式への対応の有無は、海外AIサービスが韓国の法人市場に参入するうえで重要な要素となっていた。

OpenAIは今回の対応について、企業市場を意識した施策との認識を示している。OpenAI Koreaの関係者は「第一に韓国のユーザーを考慮したが、法人向け営業の方向性とも一致する」と述べた。

もっとも、HWP対応でOpenAIが先行したわけではない。Googleは昨年末に公開した「Gemini 3」でHWPの解析機能を実装した。Google CloudはWorkspaceのEnterprise料金プランにGeminiをバンドルし、既存の企業顧客のAIユーザー化を進めている。

一方、「Claude」の開発元であるAnthropicは、現時点ではHWPファイルに対応していない。

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