OracleとAmazon Web Services(AWS)は、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とAWSのクラウド環境を専用の高速接続で結ぶサービスを提供する。公衆インターネットを介さずに両環境を接続し、低遅延でのデータ連携やアプリケーション実行を可能にする。年末にAWSの米国東部(バージニア)リージョンで先行提供を開始する予定だ。
米SiliconANGLEが4月16日(現地時間)に報じた。今回の協業では、Oracle InterconnectとAWS Interconnect-multicloudの仕様を統合し、安全な接続環境を構築する。
共同利用企業は、OCIとAWSの間でデータをやり取りしながら、両クラウドにまたがってアプリケーションを運用できるようになる。OCI上でアプリケーションを動かし、データはAWSに保存する構成のほか、その逆の構成にも対応する。
また、手作業によるルーティング設定や複雑なデータ複製戦略を必要としないフルマネージド型のサービスとして提供するという。
theCUBE Researchのシニアアナリスト、ロブ・ストレチェイ氏は、「2大クラウド間のネットワークの複雑さを解消することで、企業はマルチクラウド環境やAIアーキテクチャをより容易に導入できるようになる」と指摘した。その上で、「AIの将来は、データが一方に置かれ、モデルが別の場所で実行される形になる。ネットワークがボトルネックになってはならない」と述べた。
競合各社も同様の動きを進めている。Google Cloudは2023年5月にCross-Cloud Interconnectの提供を開始し、2025年12月にはAWSとの専用接続を追加した。OracleはすでにGoogle Cloud、Microsoft Azureともインターコネクトを構築している。
Oracleのプロダクトマネジメント担当シニアバイスプレジデント、ネイサン・トーマス氏は、AWSとの協業について「今回の発表は、両社のクラウド連携をさらに前進させるものだ。顧客がアプリケーションをモダナイズし、データを統合し、生成AIによる機会を広げられるよう支援する」とコメントした。