Bitcoinの反発局面で、大口投資家による取引所への資金移動が急増し、売り圧力が強まりつつあるとの見方が出ている。
16日、現地メディアCryptopolitanによると、CryptoQuantの調査部門トップ、フリオ・モレノ氏は、足元の上昇がブルトラップに終わる可能性があると指摘した。
注目点は取引所への流入動向だ。CryptoQuantによれば、直近のBitcoinの取引所流入量は1時間当たり約1万1000BTCと、2025年12月末以降で最高水準となった。価格が上昇する局面で保有資産を取引所に移す動きは、一般に売却準備や利益確定のシグナルと受け止められる。
今回の流入は、個人投資家ではなく大口投資家が主導した可能性が高いという。取引所への1回当たりの平均入金量は2.25BTCまで上昇した。個人投資家中心では出にくい水準とみられる。
全体の流入に占める大口入金の比率も急上昇した。数日前には10%だったが、足元では40%まで拡大した。CryptoQuantは、過去にも同様の動きが見られた後、Bitcoin相場が弱含んだケースがあったと指摘している。
市場で上値の節目として意識されているのは7万6800ドルだ。CryptoQuantはこの水準をトレーダーのオンチェーン実現価格と位置付け、弱気局面では上値抵抗として機能してきたと分析した。Bitcoinがこの価格帯に近づくと、含み損の解消を狙った売りが出やすくなり、上昇の勢いが鈍る可能性があるという。
一方、この水準を明確に上抜けできなければ、次の主要なサポートは6万7600ドル付近になるとした。CryptoQuantは、投資家心理が不安定な中では、7万6800ドルの突破に失敗する可能性が高いとみている。
市場では、現物とデリバティブで方向感の違いもみられる。現物市場では大口投資家が今回の反発を利用して保有量を減らす一方、デリバティブ市場では上昇を見込んだポジションが積み上がっている。Bitcoinが7万ドルを上回ったことでショートポジションの一部が清算され、7万3000ドル超では新規ロングも入った。資金調達率も大幅なマイナス圏からプラス圏へ転じた。
CryptoQuantは、こうした乖離が短期的な相場変動を一段と高める可能性があるとみている。大口投資家が反発局面で売り抜けを探る一方、先物トレーダーは強気姿勢を強めているためだ。さらに、Bitcoinが一時的に7万6800ドルを上回っても、その後すぐに押し戻されれば、遅れて参入した新規の買い手が損失を抱える展開になりかねないと警告した。