Alphabet(写真=Shutterstock)

Googleの持ち株会社Alphabetが2025年末時点でSpaceX株の6.11%を保有していたことが分かった。アラスカ州の開示資料で初めて具体的な持分比率が明らかになったもので、SpaceXが企業価値2兆ドル規模で新規株式公開(IPO)に踏み切れば、Alphabetの保有分の価値は大きく膨らむ可能性がある。

15日付のCryptopolitanの報道によると、アラスカ州に提出された開示資料から、Google LLC名義のSpaceX保有比率が初めて確認された。アラスカ州では5%以上を保有する株主の開示が求められている。

SpaceXが企業価値2兆ドルで上場した場合、Alphabetの持分価値は約1220億ドルに達する計算になる。

もっとも、2月のSpaceXとxAIの合併後にAlphabetの持分比率が低下した可能性もある。その場合でも、企業価値2兆ドルを前提にすれば持分価値は約1000億ドル規模になるという。AlphabetはこれまでSpaceXへの出資自体は公表していたが、正確な保有比率が明らかになったのは今回が初めてだ。

SpaceXはIPO準備も本格化させている。米国内の主要施設について、有力投資家向けの見学日程を調整しており、大口出資が可能な政府系ファンドなども対象に含まれるという。候補地にはカリフォルニア州とテキサス州が挙がっている。

今後数週間以内には、ニューヨーク発のチャーター便を使った投資家向け訪問も計画しており、ミシシッピ州も訪問先に含まれる見通しだ。同州ではxAIが大規模なデータセンターキャンパスを建設している。

SpaceXはすでに非公開で上場申請を行った。企業価値2兆ドル超を目標に、最大750億ドルの資金調達を目指しており、実現すれば過去最大級のIPOになる。

報道によると、ブレット・ジョンソン最高財務責任者(CFO)は、上場に関する情報が外部に漏れていることに不満を示し、関係する銀行に対して手続きの秘密保持を繰り返し求めたという。

SpaceXの高い評価を支えているのはStarlinkだ。2025年の売上高は106億ドル、EBITDAは58億ドルと推定され、EBITDAマージンは54%に達した。売上高はSpaceX全体の3分の2超を占めたという。

加入者は150を超える国・地域で920万人に達し、2年連続で倍増した。

市場では、SpaceXの高い収益性と成長力が上場時の企業価値を左右する中核要因とみられている。PitchBookのシニアリサーチャー、フランコ・グランダ氏は、高成長の大型上場企業を上回るプレミアム評価もあり得るとの見方を示した。

同氏は、約50%のEBITDAマージンに加え、直近3年間の売上高の年平均成長率が50%前後に達している点を根拠に挙げた。Starshipの商用化や直接通信事業の拡大が進めば、今後5〜7年で企業価値を裏付ける材料がさらに強まる可能性があるとした。

打ち上げ事業も拡大が続いている。SpaceXは2025年にFalcon 9で165件のミッションを実施し、世界の軌道打ち上げの約52%を占めた。ブースターの再使用率は84%で、打ち上げコストは最大65%下がったという。

打ち上げ部門の2025年業績は、売上高52億ドル、EBITDA17億ドル、EBITDAマージン33%と推定された。フランコ・グランダ氏は、Starshipが打ち上げ需要の大半を担うようになれば、この事業の売上高は2040年に300億ドルに達する可能性があるとみている。初の商用貨物輸送は2026年になる見通しだ。

また、Starlinkの直接通信サービスは約18カ月で通信事業者27社と提携し、加入者600万人を確保した。SpaceXは衛星インターネット、打ち上げ、Starship、移動通信の拡張を軸に、高い企業価値の根拠を積み上げている。

IPOの成否に加え、xAIとの合併後に持分構造がどう確定するかも今後の焦点となる。

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