ビットコインでマイナスのファンディングレートが長期化するなか、価格上昇と未決済建玉の増加が同時に進んでおり、相場が上放れる可能性が高まっているとの見方が出ている。
The Block Cryptoが15日(現地時間)に報じたところによると、リサーチ・ブローカレッジのK33は最新リポートで、足元の市場構造が過去のビットコインの底入れ局面に似ていると指摘した。
焦点となっているのは、デリバティブ市場におけるポジションの偏りだ。K33によれば、ビットコインの30日平均ファンディングレートは46日連続でマイナスを記録した。これは、2022年末の弱気相場の底付近でみられたマイナス局面と同水準の長さに当たる。ファンディングレートのマイナスは、ロングよりショートの需要が強い状態を示す。
一方で今回は、価格動向が過去と異なる点が注目される。ビットコイン価格が上昇する局面で未決済建玉も増加し、日次、7日、30日の各平均ファンディングレートはなおマイナス圏にとどまっているという。K33のリサーチ責任者ベトレ・ルンデは、こうした組み合わせは通常、レンジ相場の下限近辺で繰り返し観測されると説明した。
ルンデは「足元ではファンディングレートの低下が続き、マイナス局面も異例の長さに達している。ビットコインが68日間続いたボックス圏を上抜け、一段高を試す可能性は高まっている」と述べた。弱気ポジションが積み上がった状態で価格が持ちこたえる、あるいは上昇が続けば、ショートの清算が連鎖し、短期的な急騰につながる可能性があるという。
K33は、暗号資産市場の投資家ポジションもこうした条件に合致しているとみている。ルンデは「現在の市場ポジショニングはこの条件と一致している」としたうえで、「過去1カ月にわたりファンディング環境を重視してきた理由でもあり、ビットコインの強気見通しを維持する背景になっている」と説明した。
過去との比較でも、今回のマイナス継続は異例の長さだ。K33の分析では、30日平均ファンディングレートが今回より長く連続してマイナスとなったのは、2020年3〜5月の63日間、2021年6〜8月の49日間だけで、46日連続はそれに次ぐ水準となる。
価格動向も強気シナリオの根拠として挙がっている。ビットコインは直近1週間で3%上昇した。2月6日に付けた約6万ドルの安値からは23%上昇している一方、2025年10月6日に記録した約12万6000ドルの過去最高値と比べると、なお約41%低い水準にある。