Starburst Dataは、自然言語で企業データを検索・分析できるAIアシスタント「Aida」の提供を開始した。分散したデータ環境にそのままアクセスして分析できるのが特徴で、BIダッシュボードの作成待ちによる意思決定の遅れを減らす狙いがある。SiliconANGLEが14日付(現地時間)で報じた。
ジャスティン・ボーグマンCEOは、「AIは新たなビジネスインテリジェンス(BI)だ」と述べた。その上で、意思決定のスピードと、ダッシュボードやレポートの作成にかかる時間との隔たりを埋めたい考えを示した。
同氏によると、経営層が必要な情報を得るまでにはBIチームによるダッシュボード作成を待たなければならないケースが多い。ただ、その間にも事業環境は変化してしまうという。
Aidaは、データを移動したり一元集約したりせず、分散したままの環境で動作する。オープンソースのApache Trinoを基盤に、クラウドストレージやデータレイク、データウェアハウス、業務システム上のデータへアクセスできる。
共同創業者でAI部門バイスプレジデントのマット・フラー氏は、Aidaについて、ユーザーの質問の意図を解析し、回答に必要なデータセットを特定した上で応答する仕組みだと説明した。
同社はあわせて、既存BIツールの課題にも言及した。社内データによると、顧客の41%はダッシュボードの構築に4カ月以上を要し、72%のユーザーはダッシュボードを使わずにデータをExcelへエクスポートして分析しているという。
Aidaでは、業務上の用語と技術的なデータ構造を結び付ける「コンテキストレイヤー」を採用した。利用者が業務の言葉で質問すると、システム側が対応する技術スキーマを解釈する設計としている。
また、複数の大規模言語モデル(LLM)をサポートし、顧客はコストや性能、コンプライアンス要件に応じて利用するモデルを選択できる。オンプレミス環境やハイブリッド環境への導入にも対応する。
Starburst Dataは、Aidaを既存BIツールの全面的な代替ではなく、補完的なソリューションと位置付ける。ボーグマンCEOは、「ダッシュボードが完全になくなるわけではなく、より専門化され、厳選された形で残る」と述べた。今後はSlack、Jira、GitHubなどのエンタープライズ向けアプリケーションとの連携も進める計画だ。