米国株の反発を追い風に、BitcoinとEthereumがそろって上昇した。ただ、買いは市場全体には広がっておらず、アルトコインを含む全面高には至っていない。
ブロックチェーンメディアのCoinDeskによると、14日(現地時間)時点でBitcoinは過去24時間で5%、Ethereumは9%上昇した。StrategyやBitmineなど、デジタル資産を財務戦略に組み込む企業の需要が続く中、先物市場でも強気のポジションが増えた。
一方、無期限先物のファンディングレートは両銘柄とも10%を下回った。買い需要は維持されているものの、過熱感はなお限定的で、市場では「ゴルディロックス相場」との見方も出ている。
市場の焦点は、Bitcoinが7万4000~7万5000ドルで値固めできるかどうかに移っている。FxProのシニア市場アナリスト、アレックス・クプチケビッチ氏は、この水準を維持できれば、8万7000~9万ドル台が視野に入りやすくなるとみている。
もっとも、同氏は9万ドルを明確に上抜く前に、相応の調整を挟みながら過熱感を解消する局面が必要になる可能性もあると指摘した。
Marex Groupのデジタル資産サービス部門も、おおむね同様の見方を示した。Marexの暗号資産トレーディングアナリストは、Bitcoinが7万3000~7万4000ドルを上回ったまま、ファンディングレートの過熱を伴わずに推移すれば、上昇トレンドが続く可能性があると分析した。
逆に、短期間でこの水準を下回るようなら、今回の反発は実需の変化というより、短期的なヘッドラインやショートスクイーズに主導された動きだった可能性が高いという。
Bitcoinの上昇とは対照的に、市場の物色の広がりはなお乏しい。Bitcoin価格は50日移動平均線を明確に上回ったが、TradingViewベースで上位100銘柄のうち同様に50日移動平均線をはっきり上抜いたのは、Bitcoinを含め51銘柄にとどまった。
アルトコインの値動きもまちまちだ。Solanaは80ドル台半ばまで持ち直したものの、この数週間は同水準近辺で何度も上値を抑えられており、方向感はなお定まっていない。XRPも同様の展開となった。
その一方で、ZEC、HYPE、AAVE、ミームコインのPEPEなど、一部銘柄には買いが入った。
マクロ環境もリスク資産の支援材料となった。地政学リスクへの警戒が和らぎ、ドル指数は5週間ぶりの低水準に低下。原油市場に織り込まれていた地政学プレミアムも縮小した。
Bitcoinは過去24時間で5%超上昇し、昨年10月高値から引いた下降トレンドラインを上回った。ただ、8万ドル超への上昇期待が一段と強まるには、一目均衡表の雲を明確に上抜けることが条件になりそうだ。