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XRPの長期価格見通しを巡り、コミュニティ内で「1000ドル」到達論が再び注目を集めている。足元では1.30ドル前後で上値の重い展開が続くものの、XRP Ledger(XRPL)のバリデーターであるVetは、強気な見方を示す投資家を擁護し、「最後に勝つのは夢見る者だ」との考えを示した。ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicが11日、報じた。

論点となっているのは、現在の値動きと長期目標の隔たりだ。XRPは9カ月にわたって弱含みの地合いが続き、相場反転の明確な材料を欠いている。それでもコミュニティでは、100ドル、1000ドル、さらに1万ドルまで視野に入れる強気論がくすぶり続けている。

VetはX(旧Twitter)への投稿で、短期的な価格低迷にかかわらず、長期的な採用拡大や市場の期待の変化が相場を大きく押し上げる可能性があるとの見方を示した。こうした見方は、コミュニティ内の強気ムードを改めて映し出した格好だ。

この流れを後押ししているのが、一部インフルエンサーによる高値予想だ。ドム・コックとフィリップ・コックは今月公開したポッドキャストで、XRPは4〜5年以内に1000ドルへ到達し得ると主張した。両氏は、ビットコインが過去に何度も従来の評価枠組みを超えて上昇した例を挙げ、暗号資産の価格はファンダメンタルズだけでなく、物語性や採用拡大にも左右されると説明した。

一方で、このシナリオには極めて大きな前提がある。XRPが1000ドルに達した場合、時価総額は50兆〜100兆ドル規模に膨らむとの試算が出ているためだ。慎重派は、こうした時価総額の水準を踏まえれば現実味は乏しいと指摘する。

これに対し強気派は、時価総額だけで将来価格を測るのは適切ではないと反論している。コミュニティの受け止めも割れており、Xのアカウント「XFinanceBull」は「強い信念が人をより遠くまで進ませる」と投稿。別の利用者は「妄想と妥当な予測の差は紙一重だ」としたうえで、「最終的には忍耐や規律、参入タイミングが大胆な予測の成否を左右する」との見方を示した。

Rippleの最高技術責任者(CTO)、デイビッド・シュワーツ氏の過去の発言も、今回あらためて取り上げられている。2016〜2017年にXRPが0.005ドル前後で推移していた時期、保有者から数学的に可能な最高価格を問われた同氏は、「どれだけ大きく夢を見たいか次第だ」と答えたという。

当時は1ドルですら大胆な目標と受け止められていたが、XRPはその後、複数回にわたり1ドルを上回った。こうした前例は、現在の極端な価格予想をそのまま裏付けるものではない。ただ、市場の期待値は時間とともに大きく変わり得るという点を、コミュニティが改めて意識する背景にはなっている。

足元のXRPは、短期的には主要な上抜け水準を下回って推移している。それでも長期の議論は、目先の価格水準そのものより、確信の強さや採用の可能性、過去の相場サイクルで生じた期待値の変化へと軸足を移しつつある。

XRPコミュニティの高値予想が実現するかはなお不透明だ。ただ今回の論争は、短期の相場動向以上に、長期の物語性が重視されている現状を浮き彫りにしている。

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