Bitcoin(BTC)が、2018年以降の暗号資産の時価総額ランキングで首位を一度も明け渡していないことが分かった。相場が急騰と急落を繰り返すなかでも首位は揺るがず、その一方で中位以下では銘柄の入れ替わりが激しかった。
ブロックチェーンメディアのBeInCryptoは9日(現地時間)、2018年以降の各年の時価総額上位15銘柄を分析した結果を報じた。それによると、Bitcoinは弱気相場や主要国の規制強化、新規プロジェクトの台頭があっても、全期間を通じて首位を維持した。
上位銘柄の定着度には明確な差もみられた。Ethereum(ETH)は2018年以降、一貫して2位を維持したほか、XRPも順位の上下はあったものの、トップ10圏外に落ちたことはなかった。2018年時点で上位に入っていた15銘柄のうち、2026年まで存在感を保ったのはBitcoin、Ethereum、XRPの3銘柄だけだったという。
一方で、当時有力視されていたアルトコインの多くは上位から姿を消した。IOTA、XEM、DASH、NEO、QTUM、EOS、Bitcoin Gold(BTG)、Nano(XNO)、Verge(XVG)、Ethereum Classic(ETC)などは一時期注目を集めたものの、現在はいずれもトップ20圏外に後退している。
とりわけ変動が大きかったのは6~15位のゾーンだ。この範囲では同じ局面のなかでも順位が大きく動き、短期間で上位から完全に脱落する例も目立った。時価総額が大きい銘柄ほど順位は安定しやすい一方、下位になるほど変動幅が広がり、1サイクルで10ランク近く上昇しても次の局面では圏外に沈む構図が繰り返し確認されたとしている。
新たに上位に浮上した銘柄は、市場の世代交代も映し出した。Solana(SOL)は当初、有力銘柄とはみなされていなかったが、その後急速に順位を上げた。ジョーク由来のミームコインとして始まったDogecoin(DOGE)も、現在はトップ10圏に定着している。さらに近年は、2018年当時には存在しなかったHyperliquid(HYPE)のような比較的新しいプロジェクトが、約10年にわたり市場にとどまってきた既存勢と競う構図も生まれているという。
BeInCryptoは、時価総額順位は単なる価格の上下以上の意味を持つと指摘する。ある局面を主導したプロジェクトでも、次の局面では姿を消す可能性があり、一見強固にみえる順位も数年で組み替わり得るという見方だ。
8年分のデータからは、暗号資産市場の二極化も浮かび上がる。最上位は強く固定される一方、その下では新陳代謝が続いた。長期にわたり存在感を維持できたプロジェクトはごく少数にとどまり、多くの銘柄は順位競争のなかで後退した。