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Sierraの共同創業者兼CEOを務めるブレット・テイラー氏は、企業向けソフトとユーザーの接点が近く大きく変わり、従来のクリック中心の操作から自然言語AIエージェントへと移行するとの見方を示した。米TechCrunchが9日(現地時間)に報じた。

Sierraは先月、AIエージェントを自動構築する「Ghostwriter」を投入した。ユーザーが要件を自然言語で入力すると、Ghostwriterが用途に応じた特化型エージェントを自動生成し、展開まで担うという。狙いは、従来のクリック操作を前提としたWebアプリケーションを、自然言語ベースの操作へ置き換えることにある。

Salesforceの共同CEOを務めた経歴を持つテイラー氏は、サンフランシスコで開催された「HumanX」で、「Workdayは入社時とオープンエンロールメント時を除けば、ほとんどログインしない」と語った。複雑なシステムの使い方を覚えなくても、自然言語で業務を完結できる時代が来るとの認識を示した形だ。

同氏は、Ghostwriterを使ってエージェントの導入を短期間で進めていることも明らかにした。Nordstrom向けのエージェントは4週間で実装したという。

Sierraは昨年秋、設立から21カ月で年次経常収益(ARR)が1億ドル(約150億円)に達したと発表した。昨年9月にはGreenoaks Capital主導で3億5000万ドル(約525億円)を調達し、企業価値は100億ドル(約1兆5000億円)と評価された。

もっとも、テイラー氏の見通しがそのまま早期に現実化するかには慎重な見方もある。TechCrunchによると、Sierraや法務AIスタートアップのHarveyをはじめとするAIエージェント企業の多くは、顧客先で対応する「forward-deployed」エンジニアが継続的に更新や調整を担っている。専門家の間では、完全自律運用にはなお距離があるとの指摘が出ている。

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