LY Corporationが、Yahoo! JAPANとLINEの統合後に併存してきたクラウド基盤の刷新に乗り出した。過度にカスタマイズされた既存のOpenStack環境を、新たな統合クラウド「Flava」へ移行し、基盤の一本化を進める。The Registerが4月7日(現地時間)に報じた。
同社サービスの月間利用者数は、LINEメッセンジャーやYahoo! JAPANのポータルなどを含め、約3億人に達するという。
LINEの社内クラウド「Verda」は、4つのOpenStackクラスターで構成され、1万1000台のホスト上で13万台の仮想マシン(VM)を稼働させている。一方、Yahoo! JAPANの「YNW」クラウドでは、2万7000台のサーバーと160以上のOpenStackクラスターにまたがって、16万台超のVMを運用している。
これに対しFlavaは、500台超のホストと9000台超のVMからなる単一のOpenStackクラスターとして構築する計画だ。
クラウドインフラユニットを統括するRyuutarou Inoue氏は、既存クラウドではOpenStackに過度なカスタマイズを施した結果、アップグレードが難しくなっていたと説明した。FlavaではOpenStackのアップストリームに準拠し、カスタムパッチを最小限に抑える方針だという。
同氏はまた、ハードウェア障害は日常的に発生しているとした上で、障害の検知からデータセンター現場への作業指示、交換後のハードウェアの再組み込みに至るまで、大半を自動化したと述べた。今後は、判断を要する複雑な障害パターンへの対応に大規模言語モデル(LLM)を活用する計画だという。