Algorand(ALGO)が上昇している。Google Quantum AIが量子脆弱性に関する論文を公表し、ポスト量子暗号(PQC)の実運用事例としてAlgorandに言及したことが市場で材料視された。CoinGeckoによると、Algorandは過去24時間で約16%上昇し、直近1週間の上昇率は44%を超えた。
きっかけとなったのは、Googleが3月30日に公開した論文「Securing Elliptic Curve Cryptocurrencies against Quantum Vulnerabilities」だ。同論文では、256ビットの楕円曲線暗号(ECDSA)を解読するのに必要な量子リソースについて、新たな推計を示した。必要な論理量子ビット数は1200〜1450まで低下し得るとしている。
Googleはこの中で、量子耐性が課題となるブロックチェーンのうち、PQCを実際に導入した事例としてAlgorandを挙げた。Algorandは、格子ベースの署名方式「Falcon」をスマートトランザクションとステートプルーフに適用しており、2025年にはPQCで保護されたトランザクションも実行したと記載した。
あわせてGoogleは、アカウントの秘密鍵を切り替えられる機能にも言及した。この機能について、将来のPQC移行を見据えた設計だと評価している。
量子リスクへの警戒も強まっている。Project ElevenはGoogleの技術データを基に、量子コンピュータがビットコインの秘密鍵を理論上9分で解読できる可能性があると分析した。現在、約670万BTCが量子攻撃に対して脆弱な状態にあるとの推計も示している。
Googleは論文の中で、SolanaとXRP Ledgerについても、耐量子暗号の実験的な実装を進めているブロックチェーンとして言及した。