XRPの100ドル到達を巡る議論が続いている。画像=Reve AI

Rippleのデイビッド・シュワーツ最高技術責任者(CTO)は、XRPが100ドルに到達するとの見方に慎重な姿勢を示した。市場がその可能性を高く織り込んでいるのであれば、価格はすでに一段と上昇しているはずだとの考えを示した。

ブロックチェーンメディアのThe Crypto Basicによると、シュワーツ氏は投資家との質疑の中で、「もし人々が2年以内にXRPが100ドルに達すると本気で信じているなら、すでに大規模な買いが入り、価格はもっと上がっているはずだ」と述べた。

暗号資産コミュニティでは、XRPが長期的に100ドルへ到達するとの強気な予想が根強い。一方、シュワーツ氏は足元の市場動向を踏まえ、そうした見方に疑問を呈した形だ。

XRPは2024年11月の上昇後、足元までおおむね1.2~3.5ドルのレンジで推移してきた。現在の価格は約1.4ドルで、100ドルに到達するには約7000%の上昇が必要となる。

それでもコミュニティの一部では、100ドル目標が繰り返し唱えられてきた。Digital Ascension Groupのジェイク・クレイバーCEOは、XRPが2025年末までに同水準に達すると予想していたが、実際の相場はむしろ下落基調となり、期待通りの値動きにはならなかった。

シュワーツ氏は、資産価格は長期的には市場の期待を概ね反映して形成されると説明する。短期間で大幅な上昇が見込めると投資家の多くが考えるなら、先回りの買いが集まり、その期待はすでに価格に反映されているはずだという理屈だ。

同氏はBitcoin(BTC)も例に挙げた。「投資家が2年以内にBTCが50万ドル(約7500万円)に達する可能性が高いと考えるなら、すでに大きな資金が流入し、価格はもっと高い水準にあるはずだ。だが、現実はそうなっていない」と語った。

一部のXRP投資家は、現在の懐疑的な見方は、黎明期のBTCに向けられていた評価と似ていると主張する。シュワーツ氏自身も、BTCが2ドルだった時期に市場へ参加しており、当時は100ドル到達の可能性を低くみていたと振り返った。

ただ、同氏はこうした過去の事例が、そのままXRPの極端な上昇を裏付けるものではないとも指摘した。市場はさまざまな変数や需給で動いており、単純比較はできないという認識を示した。

その上でシュワーツ氏は、「突飛に聞こえるかもしれないが、暗号資産の価格は長期的には概ね合理的だと考えている。たとえば、どの暗号資産でも来年2倍になる確率が70%あると合理的に期待することはできない。もしそうなら、その期待はすでに価格に反映されているはずだ」との見方を示した。

今回の発言は、過熱した強気予想に警鐘を鳴らすと同時に、暗号資産の価格形成を市場の織り込みという観点から捉えるべきだとの立場を改めて示したものといえる。

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