OpenAIの米国防総省との契約を巡る論争を受け、ChatGPTから別のAIサービスへ移る動きが広がっている。サム・アルトマンCEOは契約が拙速だったとして一部修正に動いたが、代替サービスを探す流れは続いている。
移行先としてはAnthropicの「Claude」が目立つ。ただ、ChatGPTにデータや設定を蓄積してきたユーザーにとっては、退会前に整理しておくべき項目が少なくない。
こうした中、TechRadarは11日(現地時間)、ChatGPTを退会する前に確認すべき3つのポイントを紹介した。
1つ目は、ChatGPT内データのバックアップだ。Web版ではプロフィールアイコンから「データコントロール」に進み、「データをエクスポート」を選択することで申請できる。
もっとも、データはその場ですぐには取得できない。OpenAIがリクエストを処理した後、数日以内にダウンロードリンクがメールで送られ、リンクの有効期限は24時間とされる。
2つ目は、保存済みメモリーの移行だ。Claudeへ切り替える場合は、ChatGPTのメモリーを取り込むためのオプションが用意されている。
ClaudeのWeb版で「メモリーの取り込み」機能を選べば、ChatGPTに保存されたメモリーを貼り付けて移行できる。手作業は必要になるが、新しいAI環境でも従来の情報を引き継ぐ方法の1つになるという。
3つ目は、退会前に会話履歴を削除しておくことだ。「データコントロール」から全会話履歴の削除を選択できるが、OpenAI側で実際の削除が完了するまでには最大30日かかるとしている。
一度削除した会話履歴は復元できないため、事前の確認が欠かせない。
ChatGPTの退会(アカウント削除)を検討しているユーザーにとっては、アカウント削除の手続きそのものよりも、蓄積したデータや設定をどう整理するかが実務上の焦点になる。退会前には、データのエクスポート、メモリー移行、会話履歴の削除可否をあらかじめ確認しておく必要がありそうだ。